検索窓
今日:25 hit、昨日:55 hit、合計:97,921 hit

ページ5

赤「ここ〜、の2階やねん」

階段を登り始めて気づく、思った以上に回っている酔い。
正直はお酒はそんなに強くないのだ。

鍵を開けて、小瀧を招き入れる。

桃「お邪魔します…!」
赤「なにちょっと緊張してんねん」

律儀に靴を揃え、キョロキョロと落ち着かない小瀧は
まるで小動物のよう。いや、俺より身長はでかいけど。

桃「なんか、意外とこざっぱりしてますね…」
赤「あー、まあ、寝に帰ってるだけやし、わざわざ揃えんのも面倒やねんなー」

そこ、座ってええよとソファーを指差し
俺はキッチンへ向かう。

桃「えっ!いいっすよ、言ってくれたら、俺なんか作りますって!」
赤「今日は小瀧はお客様やし、後輩は甘えとけばええねんで〜」

さっきも言った言葉を繰り返した。
小瀧は少し困ったような顔で、はい、と言って座った。

料理は得意というわけではないけど、
特段気の使う相手でもないから、
簡単に出来るものを数品作った。
その間に酔いも少し冷めたようだった。

桃「ではでは、改めまして、乾杯です」
赤「かんぱーい」

他愛もない話から、少し熱い仕事の話や愚痴
新しい小瀧の一面を見られるような時間だった。

楽しい時間は早いもので、
時計の針はもうてっぺんを回りそう。

赤「あはは〜、ちょっと飲みすぎてもーたな」

そろそろお開きかな、
と小瀧の肩に手を置いて立ち上がろうとしたとき
不意に走った背中の痛みと、
ぐるんと一回転したかのように感じた視界。

赤「いッ…え」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
280人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りん(プロフ) - たいちゃんさん» はじめまして!コメントありがとうございます!嬉しいです(´;ω;`)励みになります!頑張って更新していくので、楽しみにしていてください〜 (2020年2月3日 19時) (レス) id: fe4e81bb27 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃん(プロフ) - 初めまして!面白かったです!続きも楽しみにしています(*^^*) (2020年2月3日 0時) (レス) id: 474a113dc1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りん | 作成日時:2020年1月26日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。