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赤「ここ〜、の2階やねん」
階段を登り始めて気づく、思った以上に回っている酔い。
正直はお酒はそんなに強くないのだ。
鍵を開けて、小瀧を招き入れる。
桃「お邪魔します…!」
赤「なにちょっと緊張してんねん」
律儀に靴を揃え、キョロキョロと落ち着かない小瀧は
まるで小動物のよう。いや、俺より身長はでかいけど。
桃「なんか、意外とこざっぱりしてますね…」
赤「あー、まあ、寝に帰ってるだけやし、わざわざ揃えんのも面倒やねんなー」
そこ、座ってええよとソファーを指差し
俺はキッチンへ向かう。
桃「えっ!いいっすよ、言ってくれたら、俺なんか作りますって!」
赤「今日は小瀧はお客様やし、後輩は甘えとけばええねんで〜」
さっきも言った言葉を繰り返した。
小瀧は少し困ったような顔で、はい、と言って座った。
料理は得意というわけではないけど、
特段気の使う相手でもないから、
簡単に出来るものを数品作った。
その間に酔いも少し冷めたようだった。
桃「ではでは、改めまして、乾杯です」
赤「かんぱーい」
他愛もない話から、少し熱い仕事の話や愚痴
新しい小瀧の一面を見られるような時間だった。
楽しい時間は早いもので、
時計の針はもうてっぺんを回りそう。
赤「あはは〜、ちょっと飲みすぎてもーたな」
そろそろお開きかな、
と小瀧の肩に手を置いて立ち上がろうとしたとき
不意に走った背中の痛みと、
ぐるんと一回転したかのように感じた視界。
赤「いッ…え」
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りん(プロフ) - たいちゃんさん» はじめまして!コメントありがとうございます!嬉しいです(´;ω;`)励みになります!頑張って更新していくので、楽しみにしていてください〜 (2020年2月3日 19時) (レス) id: fe4e81bb27 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃん(プロフ) - 初めまして!面白かったです!続きも楽しみにしています(*^^*) (2020年2月3日 0時) (レス) id: 474a113dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2020年1月26日 3時