飲み会にて。2 ページ8
「いえ、ファンというか…。この前、具合が悪かったのを助けていただいたんです」
伝わらないと思っていたのに、彼は合点がいったようだった。
「ああ!まーしーのブログに載ってたやつ?」
「まっきー俺のブログちゃんと見てくれてんだ!」
「そりゃ見るでしょ。で、それでここでも偶然出会った…と」
「そーゆーこと。けっこう凄いよねこれ」
「いや、普通に凄いと思う。運命かな?で、舞台は見たの?」
「はい、まさかあの時の方が出演者だとは思いませんでしたけど…。友達が舞台好きで良く行ってて誘われまして…初めての舞台観劇だったんです。でもあの皆さんの殺陣とか話し方とか凄くかっこよくて綺麗で、しかも見てて楽しくて。色んな意味で感動しました!私も舞台にはまりそうです」
なんだこの中学生のような感想は。
自分で言って自分でつっこんでしまった。
でももうすでに後の祭り。
「え、初めての舞台がこれ?すっごい嬉しい!ありがとう!ということはファンどころか、まーしとか俺も知ったばっかなんだ?」
うっ、痛いところを突かれてしまった。
「でも後で調べたんやて、舞台の事。そこで俺らのことも知ったらしい」
「はい、そうなんです…荒牧さん…ですよね?山姥切国広役やってた。とても殺陣お上手で、綺麗でした!特に刀を回転させるのとか、難しそうなのに軽々とやってて器用なんですね」
「ありがとう!めっちゃ嬉しい!刀の回転はいっぱい練習したから!」
笑顔もとても目に染みる。同じ人間かな?天使の間違いじゃない?
「えっ、俺は?どうだった?」
和田さんは自分に指を指してずいっと顔を近づけてきた。
「あっ、凄くかっこよかったです!でも一番はあの茶請け?の時のハプニングが印象的でした」
それを言ったとたんそこのテーブルの何人かが吹き出した。いつの間にか注目を集めていたようだ。恥ずかしい…。
「おはぎね!!まさか口から飛び出すとは…」
「あれは爆笑したわ!」
「いやっあれは飲み込めなくて!うちいっぱいにおはぎはいっとったらそうもなるわ!」
あの魅惑の太ももを持った北村さんも笑いだした。
皆さんプライベートでも仲いいんだなぁ。
「そういえば普通に話してたけど、年下かな?」
荒牧さんが私に問う。
「あ、私は24です」
「そうなんだ!じゃあ俺たちより年下だね、俺は27でまーしは26だから」
やっぱり年上だったんだ。良かった敬語で。
「そうだったんですね。じゃあ敬語は外せませんね」
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もも(プロフ) - 返信ありがとうございます!!! いえーーーい!お待ちしてましたーー!!!笑 (2018年7月9日 6時) (レス) id: d113db31be (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - ビビ美さん» ビビ美さん、はじめまして!読んでいただき、また読み返していただき、ありがとうございます!続編も早めに出したいと思ってますのでこれからもよろしくお願いします。私は北在住なので、涼しい方です。ビビ美さんこそお体ご自愛なさってくださいね。 (2018年7月9日 0時) (レス) id: dc07f22dbf (このIDを非表示/違反報告)
ビビ美 - これから展開が一気に広がるとのこと、更新が待ち遠しくて仕方ありません。毎日暑いですがお体に気をつけて執筆活動なさってください。毎日読み返します..! (2018年7月8日 18時) (レス) id: 9ea1c3fba9 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ美 - あいす様。初めてコメントさせていただきます!先月にこちらのサイトを発見してから先が気になって一気に読んでしまいました(*^_^*)じわじわ進展していく様子と和田さんの人柄の良さの描写がギュンギュンきます..! (2018年7月8日 18時) (レス) id: 9ea1c3fba9 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - ももさん» ありがとうございます。50話に到達しましたので、続編に続きます。ここら辺から、一気に展開を広げていこうと思っています。よろしくお願いします! (2018年7月8日 17時) (レス) id: dc07f22dbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいす | 作成日時:2018年1月21日 0時