ファンサービス ページ12
あれほど辛いと思っていた仕事も、楽しみがあれば楽になるというもの。
待ちに待った舞台は当日を迎えていた。
優華から、楽しんでおいで。とのお言葉をいただき、今日は勿論単騎出陣である。
私は会場となる既にかなり賑わっているホールのグッズ販売所でどれを買おうか迷い中だった。
うーん、ペンライトは必須だよね…。あとはやっぱりカラ松…よしっ、いっちょ思いきっちゃおう!
そうして私は見事青に染まったカラ松ガールと変身を遂げ、ホールへと足を踏み入れた。
もう、一番前の席に行くってだけで緊張する…。
段差で転けて恥をさらさないようひたすら床を見ながら一番前までたどり着いた。
うわぁ、こんなに近いんだ…!
思わず口が開いてしまったのは、仕方がない事だと思う。
自分の席は…と椅子の背凭れに書かれた番号を追ってさらに移動。席は通路からは3つほど離れていた。
座って持ち物を整える。ついに演じている和田さんが見れるんだ!
私の心はもう始まる前からはち切れんばかりだった。
そしておそ松さんは開演した。
最初は普通の(普通って言ったらあれだけど)6つ子が出て来て物語を展開。
あ、北村さんだ。北村さんも出演していたんだ!
和田さんに夢中になっていた私は、他の俳優さんたちの事を調べていなかった。
もっとしっかり予習しておけば良かったな…。なんて思っていてももう過ぎたことなので、今は純粋に舞台を楽しむことにした。
暫くして、6つ子からF6へと代わるシーンに突入し、和田さんも登場。
近いっ…!……やっぱり、いつ見てもかっこいいなぁ〜!あんなイケメンにだったらブスとか罵られても全然いい…。
和田さんの演じるF6のカラ松は、女子たちをブスと呼び、煽りの多い俺様系の役なので、演じるのも大変そうだ。
そのF6は歌うシーンも多く、ペンライトが必須である。勿論私は青を点けて振っていた。
そのとき、一瞬、カラ松と目があった…気がした。
気付かれた…?でも何も無かったかのようにカラ松がダンスを続けるのを見て、安心したのもあり、少し悲しくもあった。
あ、やっぱり2回会った程度じゃ顔もしっかり覚えられてないだろうし…ね。しょうがないか。
そう思いながらもテンションの高い曲が続き、私の気分も段々と高まっていく。
舞台も終わりの方、F6が天使の姿となり、ティッシュを1枚ずつ客席に配る、というシーンになった。もう先ほどの事なんて忘れきっていた私は油断していた。
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もも(プロフ) - 返信ありがとうございます!!! いえーーーい!お待ちしてましたーー!!!笑 (2018年7月9日 6時) (レス) id: d113db31be (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - ビビ美さん» ビビ美さん、はじめまして!読んでいただき、また読み返していただき、ありがとうございます!続編も早めに出したいと思ってますのでこれからもよろしくお願いします。私は北在住なので、涼しい方です。ビビ美さんこそお体ご自愛なさってくださいね。 (2018年7月9日 0時) (レス) id: dc07f22dbf (このIDを非表示/違反報告)
ビビ美 - これから展開が一気に広がるとのこと、更新が待ち遠しくて仕方ありません。毎日暑いですがお体に気をつけて執筆活動なさってください。毎日読み返します..! (2018年7月8日 18時) (レス) id: 9ea1c3fba9 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ美 - あいす様。初めてコメントさせていただきます!先月にこちらのサイトを発見してから先が気になって一気に読んでしまいました(*^_^*)じわじわ進展していく様子と和田さんの人柄の良さの描写がギュンギュンきます..! (2018年7月8日 18時) (レス) id: 9ea1c3fba9 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - ももさん» ありがとうございます。50話に到達しましたので、続編に続きます。ここら辺から、一気に展開を広げていこうと思っています。よろしくお願いします! (2018年7月8日 17時) (レス) id: dc07f22dbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいす | 作成日時:2018年1月21日 0時