初恋のくちべに (ページ6)

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2 ヶ月 / 貴方ページ6

『てっちゃん、？
離れちゃったね、』

あなたと初めてクラスが離れた

保育園の時に初めて話したあなたと、

小学校の頃からずうっと一緒のあなたと、

出逢った時から、私を守り続けてくれたあなたと、

初めてクラスが離れた

地味にモテてるあなたと

仲良くしすぎた天罰かな、

なんて言ったりして誤魔化したりもしたけど

やっぱりてっちゃんがいない学校は寂しくて、

でもここであなたのクラスに行ったら

あなたはきっと

｢お、Aじゃ～ん！｣

って言ってくれるだろう。

でも心の中では

「また来た。」

ってうざく思われちゃうんじゃないか、

めんどくさい女って思われちゃうんじゃないか、

そう思っていたのだけれど、

『あ、会いたい』

そう思った時には遅かった、

『て～っちゃん』

約2ヶ月ぶりに見たあなたは、

2ヶ月前の君と全然ちがくて

どこか大人しくなっている、

そんな印象だった。

「あ、Aじゃん｣

ほら、あなたはそうやって優しく言ってくれる。

『久々にお話したくって、！』

意外とあなたは問題児を卒業していること、

"親友" と言える仲間を見つけて、

毎日楽しんでいること、

てっちゃんもたくさん頑張ってるんだなあ、

やっぱりてっちゃんは凄い

てっちゃんとの話は

『私さ、「じゃ、俺、クラス戻るわ」

『あ、そっか、、』

あなたはなぜか俯いて私の話を遮るようにそう言って

クラスに入っていった。

やっぱりめんどくさい女って思われちゃったかな、

やっぱり行かない方が良かったかな、

『待って』

そういえば良かったかな、

そう、私はいつもこうやって後悔をする。