甘さが36 ページ37
エドと共に部屋に入る。いつものバカでけぇ椅子に深く腰掛け
俺はエドの足元に座り込む。頭上から暖かく優しい声が降ってきた。
ｴﾄﾞ「A。オメェ、何をしようとしてたのか分かってんのかァ。」
貴「…………あぁ。」
ｴﾄﾞ「………A、忘れろとも、1人で背負えとも言わねェ。
不器用なお前は、人一倍苦しい人生を送ってきたのを
俺ァ少しは知ってるつもりだァ。ルルシアを失い、救ってやれなかった。
そう後悔してるのは、オメェだけじゃねェ。
だからA、不器用なりに、周りを頼れ(ｷﾞｭｯ」
俺を抱き上げて優しく包むエド。らしくねぇ。
そう思いながらも俺はエドの首に腕を回し、首筋に顔を埋める。
貴「…………悪ぃ。」
ｴﾄﾞ「ﾌｯ､バカ息子が。」
貴「悪ぃ。助かる。」
ｴﾄﾞ「オメェは、昔の様に一人じゃァねェ。俺達の、大切な家族だろうがァ。」
貴「……………そうだな。」
ｴﾄﾞ「ｸﾞﾗﾗﾗｯ、分かりゃァいいんだァ。さっさと行けェ
バカ共が、心配して待ってるぜェ。」
貴「ﾌｯ､あぁ。行ってくるよ。」
俺はエドの部屋から出る。情けねぇ。こんな歳になってから
まさか励まされたり慰められたり、道を示されるなんてなァ。
だが、たまには悪くねぇもんだな。
だってこんなにも心っつうもんがあったけぇ。
貴「詫びのついでに、今日はとびきり甘やかしてやるか(ﾆﾔｯ」
ｽｶﾙﾄ「！兄さん!!」
貴「スカルト…。」
ｽｶﾙﾄ「兄さん、ごめ、僕((貴「謝んなバカ(ｷﾞｭｯ」にぃ、さん？」
貴「心配かけて悪ぃ。殴ってくれて、ありがとな。」
ｽｶﾙﾄ「ゔんｯ!ｸﾞｽｯ」
貴「ﾌｯ､泣くんじゃねぇよ。」
袖でスカルトの涙を優しく拭ってやる。
嬉しそうにはにかむスカルトの手を引いて
貴「今日はお前ら全員甘やかしてやるよ。
だからほら、早く行くぞ"スーくん"」
ｽｶﾙﾄ「うん!!」
食堂に入れば、全員心配そうな顔で俺を見ていた。
俺はそんな光景を鼻で思い切り嘲笑いながら
貴「心配そうな面が似合わねぇぞ？詫びだ、甘やかしてやるから笑え(ﾆｺｯ」
全『うぅ、Aｻｧｧｧｧｱｱｧｱｱｱｱｱﾝｯ!!!!!』←
一斉に抱きついてくる野郎共。普段なら殴り飛ばしてやるが
まぁ心配かけたから。1人ずつ受け止めて頭を撫でてやる。
だが何とかしろ、腰に巻きついて離れねぇこのアホ犬(エース)を←
ﾌﾛｰ「A……。」
貴「ﾋｮｲｯ)心配かけたな、フロー。」
額にキスすれば赤面する。可愛い家族達だ。
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ホウ - この作品めっちゃおもしろい！更新頑張って！リクエストいいですか？主人公と赤髪でＤキスしないと出られない部屋、お願いします！ (2020年7月5日 9時) (
レス) id: 8dd7cdb4bf (このIDを非表示/違反報告)
アニメ万歳 - 面白いです！更新待ってますね! (2020年5月19日 11時) (レス) id: 56f5347320 (このIDを非表示/違反報告)
ホロロ - この小説好きです。更新待ってます！ (2020年5月5日 16時) (レス) id: 8dd7cdb4bf (このIDを非表示/違反報告)
黒耀(プロフ) - 寿 ライラさん» ありがとうございます!!更新全然できてませんけど最後まで頑張ります!! (2020年3月20日 3時) (レス) id: 6196cbc98e (このIDを非表示/違反報告)
黒耀(プロフ) - シャム猫さん» ヾﾉ≧∀≦)ｲｴｲｴ! (2020年3月20日 3時) (レス) id: 6196cbc98e (このIDを非表示/違反報告)
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