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兄が28人 ページ32

noside

白娘「ほな次の所まで案内しながら説明するさかい、付いといでぇ(ヒラヒラ」

背を向けながら手を振る白娘子を、訝しげに見つつも素直について歩くエンマ御一行。

部屋の奥の階段を上がり、扉を開ければ続く廊下と階段。

その道を進んでいると、不意にエンマが

エンマ「…………質問いいか。」

白娘「疑問形やない言う事はする気満々やろ?

ええで、答えられる範囲でやったら言ったるよ。」

エンマ「お前達について聞きたい。」

白娘「………せやなぁ。わてらは、全員で5人。

そして罪の門を背負うとるって、さっき言ったやろ?

それは"最の五門"言わはるもんでなぁ?

でもこの世界にそないなもん、端から無かったんや。

ここまで言えば分かるやろ?最初から無いのに

今はある、つまりわてらは"作られたもん"やて。」

ヌラリ「!!!作られた?」

土「輪廻から外れた生物の生み出しは禁忌。固く禁じられておるのだぞ!?」

白娘「まぁ落ち着いて聞いてぇな。わてら最の五門は元々は輪廻の輪ァんなか居ってんねん。

せやけどわてらは全員は罪を犯すか、犯そうと考えて居ったサイコパス?言うもんや。

その中の最強最弱のわては

"一族を皆殺しにして強さを認めさせよう"そう考えて実行したんや。」

全員が息を呑み、目の前を歩く白娘子を見つめる。

だがその背中からは何も感じない。顔は見えずとも背中から感じ取れる事があるのに。

この白娘子からは、"無"。ただそれしか感じられなかった。

大ガ「何で、そんな事を。」

白娘「わての一族は"白蛇族"。わてはそれの末裔や。」

エンマ「?白蛇族?」

白娘「……」

ヌラリ「妖気探知に関してはずば抜けてる一族の事ですよ。

大昔、先代様ですら妖気を探知して相手を知る事が出来ない時は

その白蛇族の長によく頼んでいましたからね。」

それをヘェと、興味深そうに頷いて聞くエンマ。

その他も静かに話しにのめり込む。静かに大勢の足音が響く道に、また白娘子の声が転がる。

白娘「わてのおとんは当時の長やった。長言うことは後継が必要なんや。

せやけどおかんとの間には、女の子供しか産まれへんかった。

そんな時の待望の後継、それがわてや。おとんは喜んどったで?

でも、長年の後継、それがわての一族を狂わせたんや。」

白娘子は父親からの修行と言う名の暴力を毎日受けていた。

母は見て見ぬ振りをする。白娘子の姉達は自分より可愛がられてる弟に嫉妬でいじめ。

部下達は自分には関係無いと逃げる。

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黒煙(プロフ) - 竜姫さん» ありがとうございます!つ、続き急いで更新しますッ!!!!(´;ω;`)←ネタ切れ気味 (2018年11月9日 11時) (レス) id: a70d2690ad (このIDを非表示/違反報告)
竜姫 - とても面白いです。続きが気になります。 (2018年11月4日 10時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» 全力で頑張りますッ!!!!!!!!!(あ、嬉しすぎて鼻血、舞い上がりそう〜♪←← (2018年10月14日 13時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - 応援しています。!!!!!!!(( (2018年10月14日 13時) (レス) id: 1ea3b01be1 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» そう言って頂けてとても嬉しいです!!これからも勿論頑張らせて頂きます!! (2018年10月13日 14時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒耀 x他2人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年1月8日 2時

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