兄が10人 ページ14
桃源霧
アミダ極楽へ行ける死者の思念が集まり、夢を見せる、誰もが望む神域。
桃源郷の更に奥にあり、そう簡単に行けるものではない。
それが桃源霧。
貴「そんな所に簡単に出入りできる奴なんて早々いねぇ(ボソッ」
俺は昨日の出来事を犬と猫に話しておき、ここで邸の修理をして俺を待てと指示を出していた。
んで、俺が今いるのは凰燐邸。最の五門に用がある。
リビングに入って瞬間、最の五門全員が俺に跪いていた。
夜叉「A殿、ワシらの警護が甘かった。すまぬ。」
貴「お前らのせいじゃねぇ。気にするな。」
ルシ「A様…………。」
白娘「……………わてらへの指示を。」
俺は白娘子の言葉に静かに頷いき、指示を出す。
貴「これより、最の五門には桃源霧周辺の護衛に当たらせる。
俺は中で弟とぬらりを連れ帰る。それまで、ネズミ1匹、外に出さねぇようにしろ。
いいか。次の失敗は許されねぇ。命懸けでやれ。」
全『ハッ!!!』
俺が指示を出すと、直ぐに紫の煙を出して向かった5人。さて、俺も行くか。
貴「罪人には罰を、な?(ニヤリ」
俺の手中の奴等に手を出したんだ。どうなっても、俺は知らねぇ。
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時間ぴったりに俺は桃源霧に着いた。淡い黄色の雲に覆われ、中は見えない。
雲の中に慎重に入ってく。特に何事もなく、雲が晴れると、目の前には
澄んだ湖、流れ落ちる滝、緑豊かな庭、赤い桟橋と、幻想的な光景が。
少し奥の方に目をやると、屋敷が。大きさが有り得ない。
巨人の住処かと思うほどの大きさに少し驚きながらも中に入る。
中の大広間らしき所の扉の前に行くと、中から妖気が2つ感じられた。
扉を開けようと手を伸ばすも、勝手に開いていった扉。
少しの眩しさに目を細め、落ち着いてきたと思って目を開くと
?「やぁ!遅かった?ね。」
?2「阿呆か。時間通りだ。」
俺の目の前には、ぬらりと弟を攫ったあの妖怪が2人。だが、この2人には妙な違和感がある。
どことなく、妖怪とは異なる者の気配がある。まぁ、勘だがな←
貴「約束は果たした。返してもらうぞ、2人を。」
?「うーん。返すの?」
?2「いい加減にしろ。オレ達の復讐はまだ終わっていない。」
貴「生憎、人に恨まれるような生活を送ったつもりはねぇぞ。」
?2「黙れ。オレ達は貴様ら王家の者を殺した後、この世の全ての妖怪を殺すッ!!」
深い憎しみ、悲しみ。嫌という程、"見える"。
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黒煙(プロフ) - 竜姫さん» ありがとうございます!つ、続き急いで更新しますッ!!!!(´;ω;`)←ネタ切れ気味 (2018年11月9日 11時) (レス) id: a70d2690ad (このIDを非表示/違反報告)
竜姫 - とても面白いです。続きが気になります。 (2018年11月4日 10時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» 全力で頑張りますッ!!!!!!!!!(あ、嬉しすぎて鼻血、舞い上がりそう〜♪←← (2018年10月14日 13時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - 応援しています。!!!!!!!(( (2018年10月14日 13時) (レス) id: 1ea3b01be1 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - 青い闇の力さん» そう言って頂けてとても嬉しいです!!これからも勿論頑張らせて頂きます!! (2018年10月13日 14時) (レス) id: db5018d5ae (このIDを非表示/違反報告)
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