月と太陽【ゆきむら。】

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貴方side


ゆ「僕が君を救けてみせる」





僕のことを……



君が、救けてくれるのかい…？






こんな僕のこと……


というと悲劇の主人公みたいで好かないけど、




それでも、僕のことを本当に気にかけてくれるなんて人、


いなかったからな…




嬉しい…、



のか……………………







ここで、僕の存在価値を否定すると、




君の意見をも否定してしまう…………





そんなの、出来るわけないじゃないか、








ぼくにもあるんだね…、





君と同じものが、






それだけでも嬉しいだなんて


僕ももう末期だな





だからかな、



わからないけど、



何時もなら、絶対に隠しておきたい



僕の心の奥深く、ドロッドロの汚い感情まで



知って欲しいだなんて…………



僕おかしいね……(笑)




それに、



同じような感情、君にもあると思うから…、


それを、知りたい、




君を、君の全てを、



知りたい、だなんて…








貴「ねぇ…………




　 それなら、君にもあるだろう…？



　 心の奥深くの暗い暗い真っ暗闇みたいな気持ち。





　 何をどう混ぜて、できたのかすら分からない



　 大失敗作の自分の心。






　 ………………違う、かな…？





　 あるんだったら、



　 その気持ち、わかるんだ、





　 そうじゃなくても、




　 なんとなく、君が、君の気持ちが、




　 わかる気がする、





　 なんとなく似ている、





　 そう思うのは…………







　 僕の、勘違い、じゃないよね…？」

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