月と太陽【ゆきむら。】

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貴方side



目の前に居る君は



目を見開いて驚いている。




それはそうだろうね。





急に自分の名前が出てくるなんて。






でも、僕は君以上に驚いているよ。






そして




感動している。




君に出逢えた今この瞬間、



君と同じ時間を生きているんだと



実感できたこの瞬間に。








ゆ「ねぇ、



　 お前さ、なんかそこら辺の奴とは違うな」





え……？




そこら辺のやつとは違う。




何か失礼なこと



常識外れのことをしてしまったのだろうか。




貴「すみません……



　 何か失礼なことしちゃいましたか…？」





ゆ「そういうとこだよ。



　 失礼なんて1ミリもしてねぇのに



　 失礼な奴らより謝るし。



　 それに僕にあったらみんな



　 サインとか握手とかうぜぇくらい



　 頼むのにな。


　 お前は突っ立ってるだけじゃん。」




面白そうに言う君。






へぇ、君の目には



僕がそうやって映るんだ。






貴「君は僕が大好きな



　 『 ゆきむら。 』



　 さんだけど





　 今は違うというか。





　 ネットの神として君臨している君じゃなくて





　 ただ、僕と同じように




　 深い夜の公園にいる人




　 そうであって欲しいから。






　 だって、そうじゃないと……





　 『 君自身の自由 』



　 が無くなっちゃうじゃないか。」







僕は思った通りのまま



君にそう伝えた。

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