第51話 ページ11
A視点
em「それで刺せるものなら刺しなさい。私は、貴方を拒むつもりはありません」
どんどんと、近づいてくるえみくん
「ｯひゅ、」
それに怖くなって、わたしも自ずと奥へ奥へと向かう
だけど
em「捕まえました。」
「っや、！離して、離してよ！」
ぶんぶんと、身体をひねる。
その時
em「ッ“ｯ…」
「あ、ｯ…」
少しずつ赤に染まる水
ナイフが、えみくんの腕に当たってしまった
「ごっ、ごめんなさｯ、えみく、」
ごめんなさい、こんな時まで迷惑をかけて。
「はや、はやくっ、て、手当て、」
言葉が上手く紡げない
em「Aは、優しい子ですね。」
「っは？」
いきなり、なに？
わたしが、優しい子？
「そんなわけ、ないでしょ」
em「いいえ、優しい子です。…とても、残酷な程に」
なにを、言ってるの
「ほ、ほらっ、血が、いっぱぃ、…」
どうにか、話をそらそう
「はやく、みんなのとこに行ったら、？」
わたしを置いて。
em「そう、ですね。行きましょうか」
わたしをそのまま抱え、陸へと近づくえみくん
「ぇ、やっ、違っ、わたしは、置いてっ、」
em「…貴方を、独りになんてさせる訳がないでしょう」
em「あの人との、約束なんですから」
ドクン。
「…」
また、やくそく
わたしのことなんて、みてないじゃん
「おろして。えみくん」
どう足掻いても、母には届かない
「…やくそくなんて、無くしてあげるから」
今、目の前で。
「わたしを連れ戻すのは、やくそくがあるからでしょ」
em「そんな訳、…」
「…わたしのことなんて、みてくれないのに」
「ごめんね、
力が緩む
ほんとはやりたくなかったけど、やるしかない
切っ先を、自分へ向ける
「…役に、立てなくてごめんなさぃ、」
娘としてさえも、不出来で。
tn「Aッ“！！！！！」
「…」
あーあ。
いちばん、みつかりたくなかった
かくれんぼは、もう終わり。
「おとうさん」
もう、なにも怖くないんだ、
「わたし、できそこないでごめんね」
…ナイフを、自分に。
そう、思ったのにな。
「ッい、…」
ガキンッ、と銃で跳ね返されるナイフ
ぴーくんかなあ
em「ッは、A、Aさん！！」
えみくんにすくいあげられ、陸へと向かうからだ
なんだか、動けない
sn「不味い、体温が低すぎる…。早く毛布!」
tn「A!!A!!」
最悪な気分だ。
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うさまる - これからも頑張ってください応援してます(長文失礼しました) (4月24日 18時) (
レス) id: 4c17b50875 (このIDを非表示/違反報告)
ルー(プロフ) - 人外人間白乃雫さん» 長文ありがとうございます🥹応援嬉しいです😭 (4月24日 17時) (レス) @page19 id: a612f5afd4 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - tn氏…カ…カッケェ…！！ 親子どっちも不器用なのほんとよき… まじですこです！体調にはお気をつけください！！応援してます！！！！ 長文失礼しました(ˇ ˇ *) (4月24日 4時) (レス) @page19 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
ルー(プロフ) - うさまるさん» ありがとございますめぅ🥺がんばるめう！！ (4月23日 21時) (レス) id: a612f5afd4 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる - 面白いです。頑張ってくださいめぅ (4月23日 18時) (レス) @page18 id: 4c17b50875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：曹達水 | 作成日時：2024年3月2日 16時
