書記長様の娘ちゃん【d!】

第5話《gr視点》 ページ7

gr視点

朝食を食べ終わって数時間

時計の針はもう昼時を指していた

そろそろアイツらは昼飯を食べてる頃だろうが俺は…

gr「あぁ”〜終わらないんじゃ〜」

仕事に追われている

前回の戦争、狂犬共の内ゲバの修理費etc…！！

それを溜めに溜め、挙句の果てに逃げ回った結果がこれだ

逃げ出そうにもトン氏がなあ…

そんなことを考えてる時、ノック音がした

…誰だ？

gr「入っていいゾ」

入ってきたのは…

「ぐるちゃん！！」

Aだった

どうしたのだろうか、何か欲しいものでも？

そう聞いても答えは違う

おおかた勉強道具を買いに行くんだろう？

「ノートとか見に行きたくて」

ほらな。

gr「そうか！俺と一緒に行くか？」

「いや、一人で行くよ。ぐるちゃん、お仕事忙しいでしょ？」

…仕事くらい、抜けてたまには遠慮せず、子供らしくしてはくれないものか

gr「そうか…。そういえば、トン氏はどうした？書記長室にいなかったのか？」

そういえば、Aは用事があるとき、トン氏の所に行くはず

「うん、だからこっちきたの」

…いない？………嗚呼！！そういえば今日は外へ見回りに行くと…。逃げればよかったか

でも一人で外…危なくないか？

公表はしてないとはいえ幹部の娘。もしかしたら攫われる危険も…

gr「うむむ…だが一人で外は…」

でもお前は、こういっても

「外には何回も言ってるし大丈夫だよ！それじゃ、行ってくるね！」

いつも遠慮して、そう言うんだろう？

お前が何を抱えて、悩んで、考えてるなんて俺らにはわからない

…お前がどんなに大人のように振舞っても、結局は子供

少しくらい、いやもっと、頼ってもいいんじゃないのか？

トン氏じゃなくても、俺でも、アイツらでも

話を、聞かせてくれないか

gr「あ、待…」

そう、呼びかけた時には扉は閉まっていた

…何も、無いといいが

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