第33話《tn視点》 ページ42
tn視点
朝、Aと話してから早数時間
書類仕事をし、小腹がすいてきたので、何か摘もうとした時、インカムに連絡が入った
…「Aが、大変だ」と。
tn「っは、…?」
詳細をロボロに聞いたら、……リスカを、していたらしい
そう聞いた途端、自分に怒りを感じた
…Aにリスカ跡があるのは、ペ神から聞いてた
……あの子なら、きっと、大丈夫。そう、言い聞かせてたんが間違いやった
tn「なんも、大丈夫やないやん…」
何が、大丈夫や
あの子が、どれだけの思いを抱えて、生きているかなんて、わかっていたんに
tn「…父親、失格やんか、」
自分の子を救う事もできひん父親なんて。
…とりあえず、医務室に行かんと
tn「…A、…?」
zm「ぁ、…とん、とん…」
医務室に入ると、ゾムの手に抱かれ、眠る娘
tn「A…」
zm「ッ…と、トントン…、Aが起きたら、…お、怒らんであげて欲しいねん」
怒る?そんなこと
tn「…するわけないやん。…こんなに、頑張ってる子を」
rb「…なぁ、トントン。お前は、何がしたいん」
…は?
rb「この子と、少しは向き合えたのはいいことやと俺は思っとるよ。…やけど、本質的にはまだやろ。これから、お前はAとどう接して、過ごしていくんや」
tn「それ、は…」
勿論、家族として。
rb「…Aにとっては、お前しか居らんのやぞ。」
その言葉にが、今はとても胸に刺さる
tn「…俺で、いいんやろか、。…この子のこと、10年も放ったらかしにして、仕事ばっかやって、なんも、家族らしいことなんてやってやれんかった…。…Aには、家族らしいことをしようや、なんて言ったけどな、…俺、できるんやろか」
rb「できる、できないやないやろ」
zm「…やらなきゃ、ダメやねん」
「ゾム…」
zm「俺達は、お前の背中を押すことしか出来んよ。Aが抱えてるもんは、トントンやないと聞けない。…Aが、それを望んでるんよ?」
tn「…そう、よな。」
この子には、俺しか居らん。やから、しっかりせんと。
tn「…ありがとな、2人とも。なんか元気でたわ」
そんな話をしていると
「…ぁ、…?」
Aが起きた
おとうさんは、いつまでもお前の味方であり、家族やからな
…やから、もっと頼ってええんやで
「…ぉ、とー…さ…?」
tn「…おはようなあ、A」
どうか、この子が望む未来を。
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ナ - 夢主ぢゃん....もっと大人に頼っていい”のよ....(泣)....所々夢主ちゃんに共感できる所があるからますます幸せになってほしい....!! (2月23日 23時) (レス) @page49 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
ルー(プロフ) - みかんさん» あわわ…!面白いだなんて✨ありがとうございます! (12月25日 9時) (レス) id: a612f5afd4 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 素敵な作品に出会えました🥲後半ずっと涙が出てきて…胸が苦しくなったり、トン氏の親バカな所など、本当に面白いです!!これからも楽しみにしています!! (12月25日 1時) (レス) @page39 id: c2142a4a55 (このIDを非表示/違反報告)
ルー(プロフ) - 鈴仙さん» 素敵な作品だなんて!!✨😭ありがとうございます🥺🥺これからも小説いっぱい書いてきます!! (12月24日 21時) (レス) id: a612f5afd4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴仙 - こんな闇のある話ひさひぶりに読みました😢(ガチで泣いた) これからも素敵な作品を描いてください! (12月24日 16時) (レス) @page39 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:曹達水 | 作成日時:2023年6月21日 20時