書記長様の娘ちゃん【d!】

第32話《zm視点》 ページ41

zm視点

zm「っな、なあ…ロボロ」

rb「…どしたん、ゾム」

zm「A…大丈夫なんやろか、」

俺たちは、今からAのお見舞いに行くんやけど、…

rb「大丈夫…っていいたいとこやけど、…Aはきっと、大丈夫やないと思う」

rb「…あの子は、賢い子やから。俺たちに心配させへんようにする」

…そうよな、Aは頭ええから、そうするよな

やけど、

zm「そうしてほしくないのは、俺達の我儘なんやろか、」

だって、Aは

zm「まだ、子供なんに…」

どんなに賢くても、Aはまだ子供

…親にだって、甘えたい時期やのに

rb「我儘やない、と思うで。…さ、着いたし中に入ろうや」

zm「…ちょ、待って」

なんや、この匂い

なんで、医務室から…

zm「なんでこんなに血の臭いがするん…、？」

rb「…は、」

まずい、嫌な予感がする

俺たちは急いでドアを開けた

zm「ッA!!!!」

…嗚呼、

嫌な予感が、的中してもうた

zm「っ、な、なにしとるんっ…！？」

そこには、手首をカッターで切るAの姿

rb「A、…？」

zm「とっ、取り敢えず止血せな…!!」

少しでも、大丈夫だろうと考えた自分が馬鹿だった

rb「A、なんでこんなこと…」

そう、ロボロが聞くとAは、

…光なんて、入ってない目で、こちらを見ていた

zm「っぁ……。…い、言えないなら言わんくてもええよ…？」

いいたくないんやろ、？なら、言わんくてええからさ、

rb「……そう、やな。無理に言わんくてもええよ」

…そしたら、

「思ってもないくせに」

そう、聞こえた

zm「ッ…」

俺は、他よりも五感が優れているからよくわかる

…これは、この子の本心や

そんな、悲しい声で言われたらいてもたっても居られんくて

Aを抱きしめた

Aには、今は…

慰めが、必要や

zm「っ…よく、我慢したなあ」

今まで我慢した分

zm「ずっと、独りで…寂しかったよな、」

いっぱい、さらけ出して欲しい

そんな事を思いながら

rb「ッ…」

rb「と、トントンッ…!!はよ、医務室に来てや!!」

…お願いや。トントン

この子には、お前しか居らんのやからさ、早う来てや

zm「こ、これからは…いっぱい、遊ぼうなっ…」

俺らができることは、支えになるだけ。

…だんだん、呼吸が静かになってきた。眠いんかな。

zm「…眠いなら、寝てもいいで」

zm「おやすみ、A」

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