第3話《sha視点》 ページ5
sha視点
現時刻七時。
今日は俺がAを迎えに行く日
ほんとは一人でも来れると思うが万が一を備えての為。
前に、一人でこさせようとしたことがあった。
Aは朝から勉強しているらしく、見事に朝飯の時間に来ず、皆心配していた
そこでトントンが迎えにいったら机に向かってたそう。
偉いよな、朝から勉強なんて
でもトントンは何も言わず手を引いて食堂につれてきた
いやなんかいったれや可哀想やろ
それから毎日誰かが迎えにいってる
さあ、扉をノックしよう
2回、コンと扉を鳴らす
「あ、シャオちゃん！！今行くね！！」
奥から聞こえる可愛らしい声
ほんまにトントンの娘なんやろか……？？
ガチャ、と出てくるA
廊下を歩くついでにいつもする質問。
sha「な、A」
「…？なあに？」
首をコテン、と傾げるA
sha「今日も勉強、してたん？」
「うん！」
なに、当たり前なことを聞いているんだと、そんな表情
当たり前、…うーん、この位の歳の子ってこんな勉強するもんなん？
俺やったらめっちゃ遊んどったけど…
まあ、毎日がんばってるのは凄いよな
sha「…そっか、頑張ってるな」
彼女に俺なりの褒め言葉を。
Aがなんかに悩んでるのはトントン以外みんな知っとる
トントンは忙しくて構ってやれてないから。
「ありがと！でももっとやるの！」
…なあ、話してくれてもええんちゃう？
お前はまだ子供で、まだまだ大人に頼ってええのに
頑なに頼ろうとせんよな
俺らはそんな頼りないん？
……ま、ええか。きっといつか話してくれる。そう信じるわ
食堂前に着いた
sha「入るで〜」
ギィ、となる扉
「みんな、おはよう！」
可愛らしい声で挨拶をする俺らのお姫さん
バッ、とみんながこっちを向いて次々にAに話しかける
こうでもしないと、なんか消えてしまいそうやから
みんな共通に思ってること
そんなことをぼーっと考えてたらいつのまにかAがトントンの隣に座って、トントンにおはよう、と言っていた
……え、お前それだけなん？トントン？？可愛ええ娘やろ？？
もっとなんか言ったれやおい
gr「腹も減ったし、食べるか」
gr「いただきます」
グルッペンの号令と共に聞こえるいただきます
ひとらんのとこの文化で命に感謝をこめた挨拶らしい
…うん、今日もひとらんの飯はうまいな！！
あーうまかった…
sha「ごちそうさま！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 498人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナ - 夢主ぢゃん....もっと大人に頼っていい”のよ....(泣)....所々夢主ちゃんに共感できる所があるからますます幸せになってほしい....！！ (2月23日 23時) (
レス) @page49 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
ルー(プロフ) - みかんさん» あわわ…！面白いだなんて✨ありがとうございます！ (12月25日 9時) (レス) id: a612f5afd4 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 素敵な作品に出会えました🥲後半ずっと涙が出てきて…胸が苦しくなったり、トン氏の親バカな所など、本当に面白いです！！これからも楽しみにしています！！ (12月25日 1時) (レス) @page39 id: c2142a4a55 (このIDを非表示/違反報告)
ルー(プロフ) - 鈴仙さん» 素敵な作品だなんて！！✨😭ありがとうございます🥺🥺これからも小説いっぱい書いてきます！！ (12月24日 21時) (レス) id: a612f5afd4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴仙 - こんな闇のある話ひさひぶりに読みました😢(ガチで泣いた) これからも素敵な作品を描いてください！ (12月24日 16時) (レス) @page39 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：曹達水 | 作成日時：2023年6月21日 20時
