第13話《em視点》 ページ15
em視点
今日の昼過ぎ、Aさんが図書館へと訪れてきた
「えみさん、ちょっと本みさせて貰うね！」
em「ええ、どうぞ。奥に行く時は気をつけてくださいね」
明るくて、とても可愛いAさん
目が赤くなってますよ
泣きでもしたのだろうか
私に、そんなことを聞ける度胸なんてない
そう言えばさっき、グルッペンさんから連絡が来ましたね
【Aを見つけたら教えてくれ】
と。本当は言った方がいいのでしょうが…
em「あんな表情をしているのに、向かわせるなんて私はできませんよ、」
一言で言えば笑ってる。でも作ってるような笑い方
何かがあったのだろうが、聞く勇気も止める勇気も私は今はまだない
あの子は溜め込む子ですから
例えグルッペンさんが聞いたとしてもあの子は何でもない、そういってまた溜めていってしまう
トントンさんがどう関わっているのかはよくわからない。
でも、父親ならあの子の話ぐらい聞いてあげてもいいんじゃないでしょうか
仕事なんて、私達でもできるんですから
貴方じゃないと、あの子は駄目なんですよ
はやく、はやくこの状況が解決することを私は願うことしか出来ない
あの子が壊れる前に
そんな事を黙々と考え悩んでいたら奥の方から大きな音が聞こえた
まさか…っ
em「Aさん…？」
そう思ったらいてもたってもいられなくて
奥の方は図鑑やら専門書が並んでおり、分厚く、鈍器になるような本しか置いてない
あんなものが、あの子に落ちてきたら？
痣で済むわけが無い
はやく、いかないと
対して体力もないくせ走ったせいか、ついた頃には息が上がってました
そしたら、ブツブツなにかを話しているんですよ。あの子
盗み聞き、というのも悪いですが…
何かを変えたい、というのしか聞こえず…
でもそんなことより、本にあたってないか、と身体を見てみた
足首と手首に当たったあとがあった
手首に至っては少し血が滲んでいる
慌てて出ていって、医務室に言った方がいいんじゃないか、
そう言ってもこの子は大丈夫、痛くない。
そんなことを言うんです
痛くないはずないじゃないですか
大人でも落ちてきて当たったら痛いんですよ？
子供の貴方が当たって痛くないはずがないでしょうに
言えばいいじゃないですか、
《助けて、痛い》
そう、一言でも
私達はその一言が欲しいんです
Aさんと話しながら本を片付け、考えたんですけどね
私じゃ、まだ話してもくれない
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ナ - 夢主ぢゃん....もっと大人に頼っていい”のよ....(泣)....所々夢主ちゃんに共感できる所があるからますます幸せになってほしい....！！ (2月23日 23時) (
レス) @page49 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
ルー(プロフ) - みかんさん» あわわ…！面白いだなんて✨ありがとうございます！ (12月25日 9時) (レス) id: a612f5afd4 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 素敵な作品に出会えました🥲後半ずっと涙が出てきて…胸が苦しくなったり、トン氏の親バカな所など、本当に面白いです！！これからも楽しみにしています！！ (12月25日 1時) (レス) @page39 id: c2142a4a55 (このIDを非表示/違反報告)
ルー(プロフ) - 鈴仙さん» 素敵な作品だなんて！！✨😭ありがとうございます🥺🥺これからも小説いっぱい書いてきます！！ (12月24日 21時) (レス) id: a612f5afd4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴仙 - こんな闇のある話ひさひぶりに読みました😢(ガチで泣いた) これからも素敵な作品を描いてください！ (12月24日 16時) (レス) @page39 id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：曹達水 | 作成日時：2023年6月21日 20時
