子猫が4匹 ページ6
「直感にたよりすぎなんだよ、おまえは」
「でも兄ちゃんがパス出してくれるからいいじゃん。ほかのやつらじゃ物足りないよ、おれ」
私は文字通り、宇宙猫顔になる。
ちょっと情報処理が追いついてない。
「……おれがいなくなったらどうすんだおまえ」
「わかんないけど。代わりのやつ探すよ」
……本物の糸師兄弟だぁ。しかもまだ仲良い頃の。
「そんなやついるかよ。おれをだれだと思ってんだコラ」
冴がふざけて、凛を蹴る。
「いでっ。はいはいわかったよ、”世界一の糸師冴”さま」
神様ありがとうございます。まさか推したちの掛け合いを目の前で見られるなんて思ってませんでした。ブルーロックの世界に転生させてもらって本当に嬉しいですありがとうございます。生糸師兄弟尊いっ!!
「凛……」
あ、そうだった。冴さんはこの後スペインに行くのか。
そして、………………スーッ。
「おれは明日からスペインにいく。世界一のクラブ『レ・アール』の下部組織でサッカーする」
「知ってるよ……なんだよ改まって。兄ちゃんは”世界一のストライカー”になるんだから当たり前じゃん」
……………う゛っ………(いろんな意味で)心が痛い………
「先にいくだけだ。おまえも来い。おれがいないあいだ、あきらめんなよ」
冴さんの言葉に、凛さんが力強く頷く。
「うん。とりあえず日本一になって、兄ちゃんみたくスカウトされるのが目標!」
「ああ。そんで世界だ。
冴さんからの約束に、凛さんは目をキラキラとさせて。
兄弟の手が、パンッと重なった。
「んじゃ帰るか」
「うん!」
冴さんが立ち上がり、凛さんもその後を追いかけて行く。
私も冴さんと凛さんのことを心の底から応援しています。頑張ってください!!!
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作者名:白狐狼 | 作成日時:2024年1月14日 20時