淡々 ページ9
ジェイド氏の後方から監督生がやってくる。
「んえ！？この人がジェイド先輩のカノジョさん…！？」
「ええ、“まだ“今はですが」
そして、アンタが消したい相手だよ、監督生。目の前にするとめちゃくちゃ可愛いなこの人。でもふつふつと湧き上がる怒りの方が強くて、可愛さなんかゴミに捨てられたようなものだった。
え、てか、ジェイド氏。今、“まだ“って言ったよね。完全に私のこと振る気じゃん。ウケるんだけど(小並感)
ラウンジの注意事項に書いてない？大丈夫？【ラウンジ内でのカップルの別れ話はご遠慮ください】って。
そんなこと思いながら、アズールさんの手から脱出し、ジェイド氏の方を見据える。あー多分今からだな。
預言者なのかもしれない、と思うほどにジェイド氏は完璧なタイミングでギザギザの歯を私に見せた。
「Aさん」
『………はい』
「…………貴方には心底呆れました。僕と別れてください。」
ん？？ちょっと待って。
いや、ちょっと待て、正気に戻れ。なんで私振られてんの？？？
今、誤解されたんのは全てアズールさんのせいだよね？？
ヤバいヤバい、これが転生したって気づく前だったらアズールさん、肩パン案件だった。
取り敢えず、返事をしようと思い、返事をする。
『はい。別れましょう。』
「「「え？」」」
『え？』
私が無意識の内に淡々と言いすぎていたからなのか、分からないが。監督生、アズールさん、ジェイド氏がハモって“え？“と言葉を漏らす。
今世の私がジェイド氏のこと好きすぎていたから、あっさり別れることにビックリしたのだろうか。ごめん、前世の私の理想の彼氏はトラッポラだったのよ。最推しではなかったんだけど。
そんなことを呑気に考えていたから、監督生が苦い苦い表情をして、そんな監督生の方をフロイドくんが見ていたことに気がつかなかった。
「え、あ…え？」
『じゃあ、私はお暇させてもらおうかな』
「…………僕が入り口までご案内させていただきます。」
小声で困惑している監督生を心の中でザマァ見やがれ！！！と鼻で笑っておいた。アズールさんが案内してくれる、ということなので素直に好意を受け取り着いていくことにした。
去り際に、今までの感謝を込めてジェイド氏に言葉を投げる。
『(前世の記憶がなかった)私を大切にしてくれてありがとう』
2人が居なくなったラウンジは静寂に包まれていた。
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青天の霹靂 - Sさん» ラギーくん来ました！！！我らがラギー・ブッチを待たせてしまい申し訳ありません（？）更新遅すぎますが、精一杯頑張ります！！！ (4月6日 23時) (
レス) id: 1bafc3cd7d (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - らららららラギーきゅーーーん！！！！更新ありがとうございます！！！！！！ラギーきゅん...待ってたぜ！！！(？？？？) (4月6日 23時) (レス) @page11 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
青天の霹靂 - Aliceさん» コメントありがとうございます！！そして「面白い」と、とても嬉しいお言葉……！！なるたけ更新出来るよう、頑張ります！！ (11月26日 21時) (レス) id: 1bafc3cd7d (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 初っ端からこの始まり方は面白すぎる笑続き楽しみにしてます！ (11月26日 19時) (レス) @page2 id: 0a79996966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青天の霹靂 | 作成日時：2023年11月23日 0時
