二の腕 ページ2
まぁ取り敢えずフロイド君も置いておこう。諸々オクタと私は面倒くさい関係であることは分かったし、人間関係も置いておこう。
目下の問題は目の前のアズールさんである。不機嫌そうな顔でこちらを見つめてくるのはちょっと可愛いが、今はそれどころじゃない。
取り敢えず、なんか弁明しといた方が良い感じ？これ、穏便に済ませたいよね。
『あ、えーえっと、あの。私は＿』
「ふっ…あはは！！やっぱりジェイド先輩、面白いですね。」
「ふふふ、監督生さんは笑って聞いてくれるので話し甲斐があります。」
私が弁明しようと口を開いたとき、可愛らしい声と聞いたことのある深みのある声が聞こえてきた。思わず口をつぐむ。声の主は、ジェイド氏、そして監督生。
思考が止まった。え、ジェイド氏…？貴方、私というキューティクル美少女(笑)な彼女がいるはずでは？
アズールさんは、“最悪だ“と小声で呟いた。え、何、大丈夫？
そして、もう1つの声の主は監督生。女性だ。それもジェイド氏と仲が良いと来た。終わった。ナニコレ夢？？？これ完全に、お互い好意あるじゃん。夢小説だったら、確実に私が悪女で監督生が主人公でありヒロイン。そして、ジェイド氏落ちのやつじゃん。
脳に流れ込んできた情報、考えなければならないことが多くて、すぐに処理が出来ない。
てか、おそらく、こちらへ向かってくる。あれ、そういやここVIPルームじゃん。なんで向かってきてるんだ。
え、ヤッッバ。ちょっと待ってそれどころじゃない。修羅場。お互い気まずい。気まずすぎる。
徐々に2つの革靴の音が近づいてくる。私の頬を汗が一筋、輪郭をなぞるように流れていった。
突如、アズールさんに二の腕を掴まれた。え、待って今世の私二の腕ほっっそ！！()
口を“ガッ“と抑えられ、えっ！？とか声も出せず、私は普段アズールさんが使っているであろう厳かな机の下に静かにぶち込まれた。
多分、アズールさんは頭いいから、今世の私がジェイド氏のことを好きなのは分かってるんだろうな。まぁ付き合ってる、とまでは知らないんだろうけど。これも彼なりの優しさか。
そう考えていると、アズールさんは私が入っている机の椅子に、机から少し離れて座った。一応、大人しくしておこう。
がちゃり。扉が開いた。
一気に温度が下がった気がした。
「こんにちは！」
「……こんにちは、監督生さん。」
ああ、始まる。おそらく、修羅場が。
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青天の霹靂 - Sさん» ラギーくん来ました！！！我らがラギー・ブッチを待たせてしまい申し訳ありません（？）更新遅すぎますが、精一杯頑張ります！！！ (4月6日 23時) (
レス) id: 1bafc3cd7d (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - らららららラギーきゅーーーん！！！！更新ありがとうございます！！！！！！ラギーきゅん...待ってたぜ！！！(？？？？) (4月6日 23時) (レス) @page11 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
青天の霹靂 - Aliceさん» コメントありがとうございます！！そして「面白い」と、とても嬉しいお言葉……！！なるたけ更新出来るよう、頑張ります！！ (11月26日 21時) (レス) id: 1bafc3cd7d (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 初っ端からこの始まり方は面白すぎる笑続き楽しみにしてます！ (11月26日 19時) (レス) @page2 id: 0a79996966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青天の霹靂 | 作成日時：2023年11月23日 0時
