隣のイケメン、作間くん。 (ページ1)

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Prologue ページ1

Side U

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

今日から華のJK！！！

と言いたいところなのだが、現在ぼっちなのである。

と言うもののこれにはれっきとした理由があって、

高校初日だし、同じ中学だった親友も転校を機に離れてしまい、

話せる人がいなくていま“だけ”ぼっちなのだ。

教室に入ったら大きな声で挨拶して
友だち100人〜らんららん〜♪

と、呑気に現実逃避をしていたのが10分前のこと。

私はというと、現在進行系のぼっちである。

現実を受け入れよう。

私は人が苦手だ。特にイケメンと美人。

あの人たち何考えてんのかわかんないし怖い。

そんなこと考えてポケーっとしてたら

全員揃ったみたいで入学式が始まった。

隣の人に挨拶しようかな、なんて考えてたあの頃の私がにくいわ。

むりだよ。むりむり。

これからどうするか考えながら頭の端っこで校長先生のお話を聞いていたら、

入学式は終わってたみたい。

in 教室

先「はい、じゃあ一発目のHR始めるよー。」

「まずは自己紹介から始めよう！出席番号順ね〜」

来たよ来たよ地獄のイベント。

担任の先生は優しそうな40代手前のおばさんって感じかな??

学校始まって一発目でやらかしたくねぇ…………

なーんて考えてたらすごい自分を貫いてる自己紹介が聞こえてきて、

あの子は将来プロのなにかにでもなるんだろうなーって思ったんだよね。

いやぁー、私とは程遠いなぁ。

？「………さん？……いとうさん？…斉藤さん？？」

『はえ？あ、呼ばれてました？？ごめんなさい。』

？「いえいえ。」

『えーと、斉藤Aです。大した夢も大した希望もなく、安定した将来のためにこの高校を選びました。あ、何いってんだこいつって思った方たくさんいらっしゃると思います。ごめんなさい私そういうやつです。こんなのですが3年間よろしくおねがいします。』

ｼｰﾝ

あ、まてこれ。もしかしなくてもやらかした？？？

作「ﾌﾌｯはははっwww」

君だけだよ笑ってくれたの。

さっき呼んでくれた優男君。

作「あぁー、ごめんなさいwえーと、作間龍斗です。座右の銘はえー、元気が一番。3年のうち1年は斉藤さんのおかげで楽しくなるんだろうなって思ってます。よろしくおねがいします。」

あれ、助けてくれたはいいけど。

こいつ、死ぬほど顔がきれいだ。