13コール目 ページ16
「はい、...はい、じゃあよろしくおねがいします！...ふう...」
くられ先生との電話が切れ、耳がふっと楽になった気がした。＿YouTuber兼何でも屋。どんなことでもやる...どっちかって言うと情報屋、なのかも？
昔から頼り頼られといったことも多く、成り行きでなったこの仕事。俺をもっと信頼しろ、なんて言っていたが。
幼馴染みに職業の面で頼られることになるなんて思わなかった。
つまらなそうだったら断ろうかなどと考えていたが、十数年いた仲、断ることもなかなか出来ず。お家デート(違う)を条件に、依頼を受けることにした。
まあ、アイツが幸せなら、俺は、多分それで良いんだけど。
「...なんちゃって」
白いパソコンを開きながら、一人呟いた。
*
いつもの鈍い音に、耳が過敏に反応する。ああああいやだ、いやだ、
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
次殴られるのは誰？あろえ？焼きパン？かねごん？こんそめ？それとも....俺？
「...逃げ、に、逃げなきゃ」
闇夜に溶ける、自身の黒い服を握りしめる。
俺1人でも、俺1人だけでも。
フローリングになんとか足を立て、つばを胃に押し込む。すぐ隣からは、喧しくて憎らしい
「ふー、ふ、ぅ」
血の臭いが辺りに充満して、まるで二酸化炭素を吸っているかのように苦しい。
この地獄から、はやく、にげなければ
扉に手を掛け、思いっきり押す。そのとき。
「げんじ、ん...？な..にやって、んの」
「っあろえ、やきぱん」
そこには、濁った目で俺を縋るように、...睨むように見つめる、二人がいた。
俺が手を掛けているソレを見て、二人は意図を察したらしく、俺にふらりと近づく。
こうなったら、三人で一緒に逃げよう。
「＿あろえ、やきぱん、俺と一緒に逃げ、」
.
＿よう。最後の二文字は、口に出されること無く終わった。
それからすぐ、状況を理解した。
あろえに首を絞められていた。
瞬間、肺に空気が入らなくなっていく。苦しいなんてもんじゃ無い。食べたはずもないものが逆流して、食道を突く。
止めろも苦しいも出てこず、力が尽きた事を悟る。
不安定になっていく意識の中、微かに聞こえたのは、ドアを開ける音。
＿ああ俺は、きっと嫌われていたんだ。
「....くそ、...」
視界が暗転した。
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らとるだお() - っグワァ…可愛いすぎる‼︎最高ですねｯｯｯｯ！←何気に初コメでした (2022年4月13日 3時) (
レス) @page25 id: f62a5d0896 (このIDを非表示/違反報告)
ホタテ会＠羊羹は神 - 好きです。 (2022年1月9日 20時) (レス) @page25 id: b5934403b4 (このIDを非表示/違反報告)
烏 - sukodesu…あとみんな好きなものに友達とゲームはいってるの良ですね…！ (2021年8月6日 20時) (レス) id: 8c6f3d1c48 (このIDを非表示/違反報告)
らつ - みっちーさん» ヒインありがとうございます…モチベ！！！！！です！！！！！ (2021年7月27日 22時) (レス) id: d4b8270ffa (このIDを非表示/違反報告)
みっちー(プロフ) - うおおおお更新ありがとうございます！文才が…！！いやぁ表現もストーリーも大好きです！これからも無理ない程度に頑張ってください！！！！！ (2021年7月26日 0時) (レス) id: 42a4ed42e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：散歩雨 | 作成日時：2020年5月13日 14時
