呑まれて【snr】 ページ7
「A〜。ただいまぁ」
お風呂も洗い物も全部終わって優雅に紅茶でも飲もうかなと思ってた時、勝手に玄関が空いた。
「センラさん?なんで私の家に…」
「会いとうなって来たぁ」
付き合って何年か経っているがお互い忙しくて、未だに同棲のタイミングが掴めていない。合鍵だけ渡しているので何かあったら来るのだが、どう考えても酔っ払っている。
スマホに"Aちゃんごめん!"と志麻さんからLINEが入る。なるほど、止められなかったのか。
「とりあえず、水飲みますか?」
「ううん。飲み直そう。ぎょうさん買うてきたから。」
手に持ってたビニール袋には、たくさんのお酒とおつまみ。
「今日はダメですよ。没収」
「ええ〜。けち。」
ブツブツ言うセンラさんをベットに連れていく。
「もう今日は寝てください。」
押し込めるように寝かせる。この量のお酒どうしよう。とりあえず冷蔵庫に入れておくか。と思ったら、ベットに引っ張られる。
「ふへへ。久しぶりに会えた。」
「ふっ……せんら、さ…」
押し倒されるような状態で、キスが次々と降ってくる。そう言えば、最近はさらにお互い忙しかったな。
「かわええ。」
柔らかく微笑み優しく頬を撫でられると、やっぱり好きだなぁ。って思ってしまう。
「A、好き。」
「私も。センラさんが好きです。」
優しく撫でる手とは裏腹にキスは熱を分け合う様な深く激しいものに変わっていく。
「ん、……目、蕩けてる。きもちええ?」
「あ……は、い………きもち、いい、…です」
今日はそんなつもりじゃなかったのに。センラさんがお家に来るから。
「俺も、気持ちええよ」
あぁ、このままするのか。と思ったが、違った。バタン、と突然私の上にセンラさんが倒れたのだ。
「せ、センラさん!?」
アルコールで気絶!?と焦ったが、すーすーと穏やかな寝息が聞こえる。これは、完全に
「寝落ちしたな。」
こっちをその気にしておいて、この人はほんとに!
少し火照ってしまった体に悩まされながらも、センラさんを退かし、ビニール袋に入ったお酒を一人で飲むのだった。
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しののん(プロフ) - 乃々夏さん» ありがとうございます!!そんな、もったいないお言葉です。これからも、自分のペースでキュンキュンできるような文章書けるよう頑張るので応援してくれたら嬉しいです。私はそんな可愛いこと言ってくれる乃々夏さんが好きですよ。 (2021年4月21日 23時) (レス) id: cf6d46ce71 (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - あ、もうなんか…いろいろ最高すぎて…////ありがとうございます(?)うらたさんのせんせ、めっちゃ好きでした!!!えちえちのうらたさんに弱いんです…。あの、え、好きです(唐突) (2021年4月21日 22時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
しののん(プロフ) - こちらこそ、リクエストありがとうございました!!書いててめちゃめちゃ楽しかったです!これからもご愛読いただけると幸いです! (2021年3月16日 23時) (レス) id: d1ef548834 (このIDを非表示/違反報告)
雛*Hina(プロフ) - ひゃあああああああ!!!!! ありがとうございました!!!! 読んでてめっちゃぞくぞくしました…… こたぬきなので順番まわってきて嬉しかったです……w (2021年3月16日 20時) (レス) id: 0414141c02 (このIDを非表示/違反報告)
しののん(プロフ) - 雛*Hinaさん» コメント、ご愛読、ありがとうございます!リクエスト了解しました。ホワイトデーの話が終わり次第執筆しますので、ゆったり待ってくれると嬉しいです。これからも楽しんで貰えるよう頑張るので、応援してくれると幸いです!! (2021年3月15日 20時) (レス) id: d1ef548834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しののん | 作成日時:2021年3月10日 11時