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このまま勘違いされ続けて最後まで行くのは嫌だ!必死に止めようとするけど、ぜんぜん止まらない。
それどころか、吐息まで飲み込むような深いものに変わってきている。
「ん…ちょ、……や、…さ、たん」
やばい、ドロドロにとかされてしまう。
こんな激しいの、なかなかしたことがないから。それに、なんて言ったらいいのかわかんないけど雄って感じで、やばい。
「なに?無理矢理で興奮してるん」
「ちが……ち、がう…や、」
「違くないやん。嫌でも悪い子にはお仕置せんと。」
艶っぽい笑み。本格的に止まらなそうだ。さかたんも、自分も。
「センラの方なんて行かせんよ。このまま俺のそばにいて。」
…センラくん?
そうだ、訂正!さかたん、センラくんと私が浮気してると思ってる。
「ちがうの」
「なにが」
まっすぐ目を見ると、さかたんも止まってくれた。
「勘違いなの!センラくんとうらたくんには、料理教わってたの。さかたんがおいしいって喜んでくれるように…。でも、秘密にしたくて。その方が驚いてくれるかなって……。」
きょとんとした後、自分の勘違いに気づいて真っ赤になり始めた。かわいいな。
「ごめん……。早とちりしすぎた」
「ううん。私も勘違いさせるようなことしちゃったし。」
しゃがんで小さくなったさかたんに目線を合わせるよう、私もしゃがむ。
「誤解は解けた?」
「うん、ほんまごめん。あーーー!俺めっちゃ恥ずかしいこと言った!!」
「大丈夫だって。じゃあ、お風呂入ってくるね」
お風呂、入れてないのだ。せめてシャワーだけでも浴びたい。と脱水所に行こうとするがまた止められた。
「もう、今度は何?」
「Aが俺の為に頑張っとったって聞いて嬉しかった。」
「うん。」
「だから、お風呂とか無しでやりたい。」
は?
どストレート過ぎて、一瞬思考が停止してしまう。
「今日はとびっきり優しくしてあげるから。」
「で、でも汗とかかいてるし…」
「Aも、お預けは辛いんちゃう?」
熱い口付けを交わしていた唇を撫でつつ、耳元で囁かれると、ドロっとしたものが体を伝うような感覚になる。
「それは…」
「ええやろ。それに、センラと2人っきりになった事実は変わらんし。」
そのまま、お姫様抱っこをされベットに放り込まれる。
なし崩しになるものの、ヤキモチモードのさかたんに、翌朝、優しくなんて嘘っぱち!って叫ぶことになるのだった。
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しののん(プロフ) - 乃々夏さん» ありがとうございます!!そんな、もったいないお言葉です。これからも、自分のペースでキュンキュンできるような文章書けるよう頑張るので応援してくれたら嬉しいです。私はそんな可愛いこと言ってくれる乃々夏さんが好きですよ。 (2021年4月21日 23時) (レス) id: cf6d46ce71 (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - あ、もうなんか…いろいろ最高すぎて…////ありがとうございます(?)うらたさんのせんせ、めっちゃ好きでした!!!えちえちのうらたさんに弱いんです…。あの、え、好きです(唐突) (2021年4月21日 22時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
しののん(プロフ) - こちらこそ、リクエストありがとうございました!!書いててめちゃめちゃ楽しかったです!これからもご愛読いただけると幸いです! (2021年3月16日 23時) (レス) id: d1ef548834 (このIDを非表示/違反報告)
雛*Hina(プロフ) - ひゃあああああああ!!!!! ありがとうございました!!!! 読んでてめっちゃぞくぞくしました…… こたぬきなので順番まわってきて嬉しかったです……w (2021年3月16日 20時) (レス) id: 0414141c02 (このIDを非表示/違反報告)
しののん(プロフ) - 雛*Hinaさん» コメント、ご愛読、ありがとうございます!リクエスト了解しました。ホワイトデーの話が終わり次第執筆しますので、ゆったり待ってくれると嬉しいです。これからも楽しんで貰えるよう頑張るので、応援してくれると幸いです!! (2021年3月15日 20時) (レス) id: d1ef548834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しののん | 作成日時:2021年3月10日 11時