「二度寝」青 ページ1
その日は世間では何でもない1日で、でも私にとって少し特別な日。なはずだったのに…
「りょうくん……」
目の前には朝帰りをしたであろう彼。
パジャマ姿の私。
そう、今日は水族館にデートしに行こうと前から予定を立てていた日で、付き合ってから1ヶ月記念の日、彼は朝帰りをしてきた。滅多に約束も破らないし待ち合わせに遅刻してきたこともない彼。もちろん、浮気をしたなんて思ってもいないし。どうせ仲間と飲んでたら朝になっていた!なんてどうせそんなオチ。
でも、今日じゃなくても良くない?
「ごめん、ほんっとーにごめん」
なんて手を合わせて頭を下げながら言ってるりょうくんに背を向けながら、
「うん、大丈夫」
なんて言いながら目には涙が溜まってきて、りょうくんに1ヶ月記念日放されたくらいで泣いてる馬鹿な女なんて思われるかもしれないから溢れ出すのをグッと抑える。元々1ヶ月記念日だの(高校時代は)馬鹿にしてきた私で、今も大して気にしてはいなかったけど私とのデートなんてどうでもよかったのかなって思ってたら悲しくなってきてしまった。
「怒ってる?」
少しだけ声のトーンが落ちたりょうくんに怒ってないよ、仕事お疲れ様。と声をかけて抱きしめたいところだけど、今声をだしたら震えて泣いてるのをバレてしまうのが嫌で黙ってしまう。こんなんじゃ本当に誤解されてしまう。そう思った時、後ろから小さなため息が聞こえてしまって、ギリギリのところで止めてた涙が止まらなくなってしまっていた。
「泣いてるの?」
りょうくんのせいだ、馬鹿。なんて思いながら覗き込んできたりょうくんから顔を背けようとしたその時、彼に両手で頬を掴まれてしまった。
変な顔、と笑うりょうくんにまた、お前のせいだと思いつつ睨みつけた。
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ともかぜ(プロフ) - 、さん» コメントありがとうございました。外させて頂きました。 (2018年3月18日 17時) (レス) id: c5975cfa33 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい (2018年3月18日 17時) (レス) id: 084bbf48d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ともかぜ | 作成日時:2018年3月18日 16時