SERVAMP＿願いを込めて、君に祝福を＿ 2

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リリイ「御園っダメです！解いては…」


御園に駆けつけようとした時、気を失っていた筈のべルキアが突然動き出し、リリイの右足を剣で切断されてしまう。


べルキア「ボッ…クは串刺公、べルキアッ‪☆足が串刺しだァ〜〜…‪☆」


べルキアの体中には糸で繋がられてまるで操り人形のようにカタカタと不安定に動く。


リリイ「！？糸で…動いて…！？」


スキをついた時に桜哉が御園の体を裂いた。
裂いた体から血が飛び散って御園は地面に倒れる。


リリイ「御園！」


桜哉「さあオレの話はどこまでが嘘でしょーーかっ？いつオレ達が2人で来たなんて言った！？」


リリイ「…もう一人…ですか…」


桜哉「言ったっけ？はははははっ」


少し遠く離れたビルの屋上から一人の女性が手足の指を使って糸を操っていた。離れた場所から桜哉達の援護をしていたのだ。


真昼「桜哉！なんで…こんなことするのっ嘘だよこんなの…っ

な…んで…3人で…友達になれると思ってた…なのにどうして…っ私…っ」


御園「…城田…」


小さな声だが真昼の耳にちゃんと入り、御園の傍に駆け寄った。


御園「…僕は、余計なことをしたか…？

友達を…守りたかったんだ…」


真昼「…余計なことじゃないよっ余計なことなんかじゃないよ…！

どうしてなの桜哉…っ」


桜哉「真昼にはわかんねえよ。オレがずっとどんな気持ちでいたのかなんて。
…みんなで楽しく遊んだ帰り道、のどが渇いて仕方ないんだ…楽しければ楽しいほど渇いて渇いて殺したくなる。
そんなとき…椿さん達に会うと安心するだ…オレが悪いんじゃない。吸血鬼(オレ)はそういうふうにできているんだ。他人を傷付けないと生きられない生き物なんだ…だから、傷付けるのは仕方ない…」


真昼「傷付けても仕方ないなんてあるわけ…っ」


桜哉「あるんだよ真昼！！」


立ち上がって桜哉を反論するが桜哉は話をまだ続ける。少しづつ桜哉は真昼に近ずいていく。


桜哉「だって後ろめたくて気持ちいいんだ！わかれよ真昼！嘘をついたお前の言葉なんてもう何一つオレには届かない！
さあ真昼。もっと本気でオレを殺しに来いよ！」


真昼｢いっ…｣


真昼の腕を力強く掴んで顔を近ずける。


桜哉「そうしないと…


オレはまたお前の友達を殺すかもよ…！？」


その言葉を聞いた時、真昼の心臓がドクンと大きく動いた。

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