年下彼氏、いかがですか？【Kento.N】

◯9.Kento side ページ9

「あ〜やっちゃった。」


リカコさんが見つめる先には、すーすー寝息を立てて眠るAちゃん。

そして勢いの良いザーーーーーって雨音。
今日台風だっけ。

そういえば店ん中俺らだけだ。


･


「Aちゃんって常連なの？」


「ううん。実はね、わたしのイトコなの。」


ふふって笑うリカコさんと共にどんどん現れるAちゃんの情報。


「へ〜。どうりで。」


「あ！A！寝たのかよ！」


「そうよ〜。台風だし、どうしようかしら･･･あ！中島くん！お家あそこだっけ？」


「そうですけど･･･」


まさか･･･


「この子もあそこ住んでるのよ。ねえ〜連れて帰ってあげてくれないかしら？これからタクちゃんと片付けがあるし。明日はA休みだし、ね！」


タクミさんとのラブラブオーラに打ち勝てず。
というか、今思えば俺の興味本位で。


「しょうがないなあ〜」


って返事をした。


「404だからね！」


まさかまさかのお隣さん(笑)

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