年下彼氏、いかがですか？【Kento.N】

★5.Kento side ページ49

「えっと…何か飲む？コーヒーで良い？」


「あ、うん。ありがとう」


Aちゃんも若干気まずいのか気を遣ってくれてる。


・


「前に健人がメンバーに紹介してくれたじゃない？その時ね、風磨が連絡先交換してくれませんかって。」

「え？！そうだったの？！俺なんも知らないんだけど…」


「あのね！風磨とじゃなくて、風磨の彼女さんとってことね？それでマーちゃんと知り合ったの」


「そうだったんだ…」


「彼氏がアイドルなんて誰にも言えないじゃない？そういうのをマーちゃんには話せるから、私にとってもすごく大切なコなんだ…」


「Aちゃん…」


「健人がさっき言ってくれた言葉…嬉しかったなあ」


「え？」


「だって健人は、みんなのアイドルじゃない？いつ私より可愛くて綺麗な女の子見つけて行っちゃっても私は何にも言えないもん…」


最後の方は少し涙ぐんで話すAちゃん…。

Aちゃんも同じこと思ってたんだ…。



「そんなこと言わなくても俺、どこも行かないよ…俺の方が、Aちゃんがいなくなっちゃうんじゃないかって不安なんだから…」


そう言うと、目を丸くしたAちゃん。


「そうなの？！」


「そうだよ〜！」


「じゃあ…合い鍵あげてもひかない？」


「え？！合い鍵！！」


「ん…合い鍵なんかあげたら来いって催促してるみたいだから…「いる！いるいる！」


Aちゃんが選んでくれたであろうストラップがついたカギ。

俺のと同じデザインだけど、すごくキラキラして見えた。


「Aちゃん。俺、絶対Aちゃんのいるココに帰って来るから、絶対待っててね？」


「…もちろん‼」


その笑顔が大好き。
俺の1番のお姫様。



End.

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