○39.You side ページ39
表示された名前に、自分の目を疑う。
「トキヤ…?!」
【A、久しぶり^ ^Aの最寄り駅にいるからおいでよ】
「は?え?…おいでよって・・・」
未だに頭がついていけない私はコートを着てとりあえず家を出る。
廊下で前を通った405に、健人の気配はしない。
•
「…ほんとにいる…。」
何てことない様子で手を上げるトキヤは、確かにそこにいた。
「久しぶり。」
「お久しぶり…です。」
「びっくりした?」
「びっくりしますよそりゃ!!!どうしたんですか急に!!」
「いやあ〜たまたまAの最寄り駅通ったから顔見たいな〜って」
ニコニコのその笑顔が大好きだった。
年齢と、彼の天然人たらしの性格にどれだけ振り回されたかもわからないけど…。
「私の最寄り駅なんか知ってたんですか?」
「だってA話してたじゃん。嬉しそうにさ。そういえば今日は俺のどこにも触んないんだね?」
「え?」
「A、俺と2人で話してる時はどこかしらにひっついてたじゃん」
「それは……」
当時の私は…って言ってもまだ三ヶ月くらいだけど、彼に自分のことを何でも知って欲しくて色んな事を話していたことを思い出す。
同時に、かなり激しいスキンシップを行っていた自分が少し恥ずかしくなる。
「Aの家まで送らせて。」
「え?大丈夫ですよ?!」
「この駅来るの久しぶりだから歩きたいし。危ないでしょ。」
「じゃあ…お言葉に甘えます…」
路上ライブと、ライブハウス以外で彼に会うことが新鮮だ。
三ヶ月前までは妄想していたシチュエーション。
•
別れるときにトキヤが言った
「…泣かせてごめんね。じゃあね」
その言葉に涙が零れた。
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ぽっぴん(プロフ) - とても面白かったです!続編が見たいです…!!! (2017年3月3日 2時) (レス) id: c22c07e894 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅ぽにょ(プロフ) - りすさん» わぁ!ありがとうございます!!私も年下ですよ〜笑。そうなんですね!テストお疲れ様でした!頑張ります泣。これからもよろしくお願いします! (2014年11月29日 19時) (レス) id: b42ba404ae (このIDを非表示/違反報告)
りす - ずっと読んでました!すっごく面白かったです。健人君より年下ですが…(笑)私もテスト終わったばっかで頑張ってくださいね♪ (2014年11月29日 7時) (レス) id: e8a3a6402e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅ぽにょ(プロフ) - にゃさん» ありがとうー! (2014年11月26日 18時) (レス) id: b42ba404ae (このIDを非表示/違反報告)
にゃ - 完結してるー。お疲れさん。 (2014年11月26日 18時) (レス) id: 6b865dbf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅ぽにょ | 作成日時:2014年10月6日 10時