○34.You side ページ34
「彼女から手を離してください。」
「あぁん?なんだよにいちゃん。」
「離せって言ってんだよ!!!!」
おじさんのひっ。という声とともに肩の重みから解放された。
「じゃ、二次会、楽しんでください。いくよ。Aちゃん。」
打って変わっておじさんにアイドルスマイルを向けた健人は、わたしの顔を1度も見ずに手を握って歩き出した。
•
「あ、の・・・ここ・・・」
「……。」
何も見えないかのようにずんずん突き進む。
リカちゃんの店を過ぎてもその足は止まらずに、健人のアパートに連れ込まれた。
•
「ちょ・・・」
壁に背中が当たってトンっという音が鳴る。
「こんなことになるならもう俺我慢できないよ?」
いつになく真剣な瞳が、わたしの心を突き刺す。
「え・・・?」
「仕事終わるの遅いし、たまたま見つけたらおっさんに絡まれてるし。しかもされるがままだし。」
「それはっ…!」
「もう俺、心配で身体もたないっつーの。」
初めて目が合って、その顔が苦しそうに歪んだ。
「俺の気持ち、わかってよ。もしかしてもう知ってるの・・・?」
「…けんと…。」
「ごめん。俺、今だけは止めらんない。・・・好きだよ」
そう言うと、噛み付くように、唇に熱いキスが降ってきた。
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ぽっぴん(プロフ) - とても面白かったです!続編が見たいです…!!! (2017年3月3日 2時) (レス) id: c22c07e894 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅ぽにょ(プロフ) - りすさん» わぁ!ありがとうございます!!私も年下ですよ〜笑。そうなんですね!テストお疲れ様でした!頑張ります泣。これからもよろしくお願いします! (2014年11月29日 19時) (レス) id: b42ba404ae (このIDを非表示/違反報告)
りす - ずっと読んでました!すっごく面白かったです。健人君より年下ですが…(笑)私もテスト終わったばっかで頑張ってくださいね♪ (2014年11月29日 7時) (レス) id: e8a3a6402e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅ぽにょ(プロフ) - にゃさん» ありがとうー! (2014年11月26日 18時) (レス) id: b42ba404ae (このIDを非表示/違反報告)
にゃ - 完結してるー。お疲れさん。 (2014年11月26日 18時) (レス) id: 6b865dbf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅ぽにょ | 作成日時:2014年10月6日 10時