年下彼氏、いかがですか？【Kento.N】

◯23.You side ページ23

カランカランッ


「ただいま〜っ」


「A！いらっしゃーい！ほら！中島くん起きて！」


カウンターの左端で撃沈してる人ひとり･･･。ほんとだったんだ･･･(笑)


「リカちゃん、今日はオレンジジュースちょうだい？ごはんはオススメで。」


「はーい。なんかその子、本当にAに会いたかったみたいよ？オープンする前から来て、Aちゃんの連絡先知ってますか！？なんて慌ててたわよ〜(笑)」


「そうなんだ･･･」



すやすや眠る横顔。
かっこいいなあ。


起こさない方が良いのかな？
でもわたしに会いにきてくれたんだよね･･･？


「おーい！中島健人くんー！」


身体をゆさゆさ揺らして呼びかけると


「ん…？A…ちゃん？」


「そうだよ！大丈夫？起きれる？」


「おきる･･･でも手ぇ貸して･･･？」


にゃむにゃむ言ってる姿はまるでこども。


「せーのっ、んっ？！」


両手で彼の肩を押すわたしの後頭部にぐいっと手を回したかと思えば･･･


チュッ


て音とともに感じるあたたかいもの･･･。


「やっと会えたね･･･♪」


そのままわたしの唇をぺろっと舐めて、彼はまた夢の世界へ消えてゆきました。


「……え？」

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