年下彼氏、いかがですか？【Kento.N】

◯25.You side ページ25

「え？Aちゃん！？」


はっきり目覚めた後のアイドルくんはさっきのことなど覚えていない様子･･･。


わたしのなんとも言えない顔に何かを感じたのか


「え?!は?!俺Aちゃんになんかした?!ごめんなさい！夢みてて･･･」


なんて必死に言うもんだからなんにも言えない(笑)
きっとなかなか会えない週刊誌の彼女の夢でも見てたのかな？
そう考えたらなんだか可愛く思えてきた。


「いいよいいよ。彼女じゃなくてごめんね？じゃあさっきのキスはノーカンね？」


ぽけっとしながら赤面しだす彼の唇をそっとなぞって、自分の唇もぐいっと拭った。


こんなことしても意味は無いけど、私なりに消毒。


「あのっAちゃん…「おっ、Aちゃんじゃねーか？」

「あっ！おいちゃーん!!」


賑わってきたお客さんは知ってる顔ばっかり！
そういえば最近みんなとも喋ってなかったことを思い出して


「また後でね？」


アイドルくんの頭をわしゃわしゃして、おいちゃんたちの元へととんでいった。

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