２ ページ43
*
一通りジンヒョンイジりが終わったところで、そういえばまだちゃんと喋ってなかった、とマイクを上げる。
「ステージに立つ前、よく考えるんです。“上手くやれるかな” “アーミーがつまらないって思ったらどうしよう”って。そんな不安に潰れそうなこともあります。きっと俺だけじゃなくて、メンバーみんなが１度は考えたことがあることだと思います。だけどここに立つと、そんな考えがくだらない事だってみなさんが教えてくれるんです」
俺たちを見るアーミーの顔を見たら、不安になんて感じる必要なかったじゃんって笑える。
この人たちをもっと楽しませよう、そう思ってたのに終わってみたら俺たちが楽しませてもらってた。
「そんな最高なアーミーが集まるこの景色を、ステージっていう特等席から最高のメンバーと一緒に見れることは、俺の１番の自慢です」
１人じゃなくて、８人で見るから意味がある。
どんな時でも一緒に乗り越えてきたこの７人とだから。
「さっきみたいな真っ暗で広い観客席を前にするリハーサルはちょっと怖かったけど、今はみなさんが照らしてくれてるから大丈夫です。安心して、迷子にならずに歩けます。みなさんが俺たちの星であり、希望であり、前に進むための道です。いつも俺たちのそばにいてくれる事、心から感謝します。ありがとうございます」
深くお辞儀をすると、ステージに落ちた涙を見られたのか、両隣から背中に手が乗せられて、ふっと顔が緩んだ。
「大丈夫だよ、ヒョン、ユンギ」
「‥強くなったね、A」
「ふ、でしょ？」
「泣き虫は変わんねーけどな」
「それはもう諦めたからいいんだよ」
泣き虫なのはしょうがない。
だって俺は大好きなあの２人の息子だから。
「ヤーAヒョンはいつも名言を残していくねぇ」
「Aヒョンも最高！」
「んはは、ありがとうございます」
飛びついてきたテヒョンを抱きとめると、後ろからジミンも抱きついてきて、クオズにサンドイッチにされる。
「なーに、どした？」
「ううん、ヒョンが好きだなぁって」
「僕も大好き！」
素直で可愛い弟たち。
こんな風に誰かのことをまた愛おしいと思えるようになったことが嬉しくて。
そうさせてくれたこの子達がますます愛おしくなる。
「…俺も。大好きだよ」
ほんとに幸せだ。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 768人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Supiritas(プロフ) - 面白いですね！更新まってます♪ (2018年8月7日 21時) (
レス) id: 831ebf027e (このIDを非表示/違反報告)
テェギ(プロフ) - 久しぶりの更新まってました、、、続きが気になるのでぜひ、、頑張ってください、、 (2018年6月17日 20時) (レス) id: 59032997b8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃ(プロフ) - この作品好きです！更新頑張ってください！ (2018年4月8日 17時) (レス) id: 7398dae41d (このIDを非表示/違反報告)
テェギ(プロフ) - tnkさん» わ！！！楽しみにしてます！！！腐要素是非是非入れちゃってくださいもう...()スキンシップが多くてにやけるところが多数です、、最高です、、 (2018年2月25日 20時) (レス) id: 59032997b8 (このIDを非表示/違反報告)
tnk(プロフ) - テェギさん» そう言っていただけると、ますます更新頑張れます（ ; ; ）腐要素です！っていうのは入れてないつもりですが、なんせスキンシップ激しい子なので…そう感じられるかもしれません…しかしイチャイチャ以上はありません！今のところ！(多分) (2018年2月25日 20時) (レス) id: 046096478c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tnk | 作成日時：2017年12月11日 0時
