アンコール ページ5
*
길のメロディが流れ始めて、ステージが上がりきるのを感じて目を開く。
目の前には会場を埋めるペンライトとーー、
【우리 평생 같이 걸어가자】
(私達一生一緒に歩いて行こう)
スローガンを掲げるアーミー達の姿に視界が滲む。
こんなの反則だ。
泣かないって決めてたけど、こんなの見せられたら無理に決まってる。次から次へと溢れる涙は何度拭っても止まらないからもう諦めた。
最後のMCで横に並ぶメンバーがアーミーや家族、今まで支えてきてくれた人たちに感謝の気持ちを伝える中、俺はずっと二階席を見上げる。
「チャニヒョーン、さっきからずっと上ばっか見てぇ。アリーナのアーミーが拗ねちゃうよ」
そんな俺に気づいたジミナが笑いながら言うからいろんな所から「짠이〜！」って呼ばれる。
「ヨロブンもチャニヒョンに見てほしいですよね〜？」
そんな煽りに会場中から声が上がって、思わず苦笑いしてしまった。
「あ〜ミアネヨ。拗ねないでください〜」
そう笑いながらもキャップのつばを下げる。
ジミナ、別に意地悪してるわけじゃないんだよ。あまりに綺麗で、あまりに幸せなこの瞬間が苦しくて。言葉にできない感情が熱や涙になって溢れ出てしまいそうだから。
泣き止み方がまだ分からないし、みんなに見られるのも恥ずかしくて。だから心を無にしてたんだけど。
「あ、」
「…ふ、残念」
アミボムを振るアーミー達の顔を見てたほんの一瞬。うっかり溢れたそれに間抜けな声を出せば、ユンギに笑われた。
「…汗だし」
「目から汗出せんのかお前」
「…進化するタイプだから」
「こえーわ」
ケラケラ笑うユンギが珍しいのか、近くのアーミー達は何事かとユンギと俺の顔をきょろきょろ。
やばいバレる、と思った時にはあっ！て顔をしてるから、しーっと指を唇に当てれば必死に頷いてくれた。
「そこ２人！勝手に世界に入り込まない！」
「…ユンギのせいでジミンに怒られた」
「何で俺のせいよ」
地味に言い合いをしながら後ろ手で突き合いをしてたら、いつの間にか後ろにいたテヒョンに腕ごとぎゅっと抱きしめられた。
「ユンギヒョンはもうおわり！次僕の！」
「おもちゃかよ」
むすっとしたテヒョンに抱きしめられて、ゆらゆら揺れる。可愛いテヒョンのおかげで少し気持ちも落ち着いた。
「さて、じゃあ次はチャニヒョン？」
*
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Supiritas(プロフ) - 面白いですね！更新まってます♪ (2018年8月7日 21時) (
レス) id: 831ebf027e (このIDを非表示/違反報告)
テェギ(プロフ) - 久しぶりの更新まってました、、、続きが気になるのでぜひ、、頑張ってください、、 (2018年6月17日 20時) (レス) id: 59032997b8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃ(プロフ) - この作品好きです！更新頑張ってください！ (2018年4月8日 17時) (レス) id: 7398dae41d (このIDを非表示/違反報告)
テェギ(プロフ) - tnkさん» わ！！！楽しみにしてます！！！腐要素是非是非入れちゃってくださいもう...()スキンシップが多くてにやけるところが多数です、、最高です、、 (2018年2月25日 20時) (レス) id: 59032997b8 (このIDを非表示/違反報告)
tnk(プロフ) - テェギさん» そう言っていただけると、ますます更新頑張れます（ ; ; ）腐要素です！っていうのは入れてないつもりですが、なんせスキンシップ激しい子なので…そう感じられるかもしれません…しかしイチャイチャ以上はありません！今のところ！(多分) (2018年2月25日 20時) (レス) id: 046096478c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tnk | 作成日時：2017年12月11日 0時
