お迎え ページ32
*
ミンジュの言葉に力をもらった次の日。
早速ホボミヒョンにメッセージを送れば、迎えに行くと返事が来た。
荷物を詰めて部屋の掃除をしてると、玄関のチャイムが鳴った。
マネヒョンかな？随分早く着いたんだな、なんて思ってると、玄関に向かったミンジュの大きな声が聞こえた。
え、何事？
玄関を覗くとそこにいたのはマネヒョンじゃなくて、
「Aヒョン！！」
「テヒョンとジョングク？ジミンも。え？あれ、ヒョンは？」
何故かちょっと顔が怖い２人と苦笑いのジミン、それからミンジュが玄関にぎゅうぎゅうになって立ってるというちょっと不思議な光景。
そういえばさっきミンジュなんか言ってたっけ。
「ミンジュどした？」
「いや、分かんねーけどなんか、怒られてるっぽい？」
「怒られる？なんで？」
「だって、Aヒョンが！」
「うん？」
言い返そうとするテヒョンの話を聞こうとしたら、それを遮るように「Aヒョン、」とジョングクに名前を呼ばれた。
「帰ろう？みんな待ってます」
隣のジミンも頷いてて、ミンジュも「ほらな？」って顔して笑ってた。頷くのとほぼ同時にテヒョンに腕を引かれて玄関から連れ出される。
「Aヒョンがお世話になりました！」
「これ、僕たちからお礼です」
そう言ってジミンがミンジュに渡した袋の中身は、ミンジュが大喜びするほどの量のお酒だったらしい。ミンジュは嬉しそうに「またいつでも来いよ！」と手を振ってる。現金な奴だなぁ。
「もう来ないもん！」
「なんでテヒョンが返事するんだよ(笑)」
「なんでも！行こっ！」
「なんで怒ってるの？」
「怒ってない！」
いや、すげー怒ってるじゃん。
ぷんぷんって聞こえてきそうな顔してるよ。
バンに乗り込めば、ご機嫌ななめなテヒョンにぎゅうぎゅうと抱きしめられる。頭を撫でて話しかけてみるけど返事はない。え、無視？
まぁ久しぶりだしもう少し甘やかしておこうかな、とテヒョンの背中に腕を回した。
「ヒョンは、僕たちのだもん…」
「うん？」
ポツリ独り言みたいに呟いたテヒョンの言葉は随分小さくて弱くて。
「一人でいなくなっちゃダメなんだよ…」
「…ごめんな、テヒョンア」
あぁ、この子は怒ってたんじゃなくて寂しかったのか。
さらさらな髪を梳きながら、暖かさが心に広がっていく。
「迎えに来てくれてありがとう」
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Supiritas(プロフ) - 面白いですね！更新まってます♪ (2018年8月7日 21時) (
レス) id: 831ebf027e (このIDを非表示/違反報告)
テェギ(プロフ) - 久しぶりの更新まってました、、、続きが気になるのでぜひ、、頑張ってください、、 (2018年6月17日 20時) (レス) id: 59032997b8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃ(プロフ) - この作品好きです！更新頑張ってください！ (2018年4月8日 17時) (レス) id: 7398dae41d (このIDを非表示/違反報告)
テェギ(プロフ) - tnkさん» わ！！！楽しみにしてます！！！腐要素是非是非入れちゃってくださいもう...()スキンシップが多くてにやけるところが多数です、、最高です、、 (2018年2月25日 20時) (レス) id: 59032997b8 (このIDを非表示/違反報告)
tnk(プロフ) - テェギさん» そう言っていただけると、ますます更新頑張れます（ ; ; ）腐要素です！っていうのは入れてないつもりですが、なんせスキンシップ激しい子なので…そう感じられるかもしれません…しかしイチャイチャ以上はありません！今のところ！(多分) (2018年2月25日 20時) (レス) id: 046096478c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tnk | 作成日時：2017年12月11日 0時
