まるで雲 ページ29
*
「…ヒョン！ユンギヒョン！！」
「ん、だよ、うっせーな…」
ガンガン響く声で俺を起こした犯人に、ヘッドロックでもかけてやろうかと目を開けると、半泣きのテヒョンが「どうしようAヒョンいなくなっちゃった」とオロオロしてる。
Aがいなくなった？
「どっか出かけてんじゃねーの？」
「昨日の夜、ジニヒョンがカフェに行くって出てったAヒョン見たきりだもん…ユンギヒョン気づかなかったの？」
部屋にAが入ってきてすぐ出てったのは知ってるけど、その後のことは寝てたから覚えてねー。
「ど、どうしようヒョン…Aヒョンもう帰ってこない？」
「落ち着け。電話は？」
「電源切れてるって…」
「マネヒョンには聞いたのか？」
「あ！ま、まだ、僕電話してくる…！」
バタバタと部屋を出てったテヒョンを見送って俺も部屋を出る。静かなリビングには全員集まってて、ちょっと異様な空気だ。
「マネヒョンはなんて？」
「Aヒョン…しばらく帰らないってカトク来たって…」
帰らない？なんだそれ。
そう思う俺の隣で、Aヒョン出て行っちゃったって泣きそうなクオズと何も言わずにぐっと唇を噛んで我慢してるジョングク。クサズも深刻そうな顔してるし、ジニヒョンも険しい顔してる。
何もわかってないのはまるで俺だけみたいで。
ポケットからスマホを出して、Aにかけるけど、電源が入ってないと告げられる。
なんだよ、なんで何も…
「ユンギ、昨日何か変なことなかった？」
一緒に帰って来たじゃんってジニヒョンに言われて、マネヒョン、パンPDと話したことを話す。
「ユンギヒョンひどいよ！」
「それはAヒョンが決めることでしょ、何でヒョンが、」
「あいつ何回倒れたと思う。いっつも無理して、倒れるまでやめねーだろ。だから、」
「Aヒョン、笑ってた…」
グクが涙をいっぱい溜めた目で睨みながらそう言う。
「帰って来た時ずっと笑ってました。悔しいって、嫌だって、そんなこと一言も言わずに。なんか諦めてるみたいで、やだった…あんなのヒョンじゃないです…」
ぽろっと溢れた涙を拭うのを、ジミンが肩を抱いて宥めている。
「Aはきっと寂しかったんだよ。お前なんていなくたってやれるって言われてるみたいで」
「俺は、」
「わかってるよ、そんなつもりないことくらい。だけどちゃんと話さないと。話さないと伝わらないことだってあるんだよ、お前たち２人にだって」
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Supiritas(プロフ) - 面白いですね！更新まってます♪ (2018年8月7日 21時) (
レス) id: 831ebf027e (このIDを非表示/違反報告)
テェギ(プロフ) - 久しぶりの更新まってました、、、続きが気になるのでぜひ、、頑張ってください、、 (2018年6月17日 20時) (レス) id: 59032997b8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃ(プロフ) - この作品好きです！更新頑張ってください！ (2018年4月8日 17時) (レス) id: 7398dae41d (このIDを非表示/違反報告)
テェギ(プロフ) - tnkさん» わ！！！楽しみにしてます！！！腐要素是非是非入れちゃってくださいもう...()スキンシップが多くてにやけるところが多数です、、最高です、、 (2018年2月25日 20時) (レス) id: 59032997b8 (このIDを非表示/違反報告)
tnk(プロフ) - テェギさん» そう言っていただけると、ますます更新頑張れます（ ; ; ）腐要素です！っていうのは入れてないつもりですが、なんせスキンシップ激しい子なので…そう感じられるかもしれません…しかしイチャイチャ以上はありません！今のところ！(多分) (2018年2月25日 20時) (レス) id: 046096478c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tnk | 作成日時：2017年12月11日 0時
