あの日の約束 (ページ9)

今日:102 hit、昨日:437 hit、合計:18,804 hit

9 -Juri- ページ9

.

Juri side

どっちから話すわけでもなく2人して外の風景を見ていた。

なんとも言えない雰囲気に負けて先に話し出したのは俺だった。

「これ持ってきた。」

2人の視線は紙袋の方に。

A「何？」

「お菓子。Aが好きなやつ。」

A「うわ、めっちゃある、ありがとう」

「あのさ、また来てもいい？次は違うお菓子持ってくるよ」

A「いいよ、次はあれが良いな、あのチョコのやつ」

「え？勘違いしてない？俺お菓子あげる人じゃないよ？」

A「違うの？」

「違うわ！」

樹・A「ハハハハ」

素直に"会いたいからまた来ても良い？""来て欲しい"って言えるまでもうちょっと時間がかかりそうな2人。

そんな話をしていたらママたちが帰ってきた。

それからしばらく4人で喋っていたら看護師さんがやってきたので帰ることにした。

A母「今日はわざわざありがとうね。」
A「ありがとうございます」

ママ「全然気にしないで、こちらこそありがとう！」
「ありがとうございました」

「ママ！帰りスーパー寄って！」
「次いつ行けるかな？」
「ってか学校帰り行きたいんだけど」

帰りの車の中でママに「ちょっとテンション高くない？」
って言われるくらい俺は浮かれてたらしい。