あの日の約束 (ページ7)

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7 -Juri- ページ7

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Juri side

あの日、Aが倒れた後のことは鮮明に覚えている。

兄ちゃんがママ達を呼びに行って救急車で運ばれて、一瞬の出来事だった。

俺たち家族は家に帰ったけどみんなそわそわして落ち着かなかった。

20時過ぎくらいにAのお母さんから連絡があった。

ママ「はいもしもし。あ！大丈夫？え？、あ、そうなの。うん、うん。あー、そうなんだ。そっかそっか。分かった。全然こっちは大丈夫だから気にしないで。うん。なんかあったらいつでも連絡ちょうだい。うん。またね」

「どうだった？無事？」

ママ「意識はあるみたいだけど日曜日だから詳しいことはまだわからないみたい。また連絡してくれるって。」

「そっか...」

生きてるってことを知ってひとまず一安心。

次の日またAのお母さんから連絡があって当分入院することになりそうだということを聞いた。

お見舞いに行きたいって言ったけど今は行けないから落ち着いたら行こうってことになったけどなかなか面会が難しいらしく、行けたのは2週間経ったま日曜日だった。

どんな顔をして行けばいいのか、なんて話しかければいいのか。いろんなことを考えた。

今まで深く関わって来なかったことをすごく後悔した。

本当はずっと昔から喋りたかったし遊びたかった...

でもどうしたらいいのかわからなくてずっと悩んでた...

やっと喋れたのに、やっと仲良くなれるって思ったのに...

ママ「あんたが落ち込んでどうするのよ、Aちゃんの方がずっと辛いのよ？」

病院に行く途中、隣にいるママに言われた。

「そうだけど...」

ママ「深く考えずに普通に話せばいいのよ、普通に。なんでもいいのよ、昨日のテレビ見た？とか学校のこととか。あ、お菓子持ってきたよ。とかね。」

「......」

頭では分かっているけど考えれば考えるほど、どうしたらいいのか分からなくなっていく。