34 -Hokuto- ページ34
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『今年の夏やばくない?暑すぎ、溶ける、無理。』
そんな会話が日常茶飯事で口に出すのも嫌になるくらいの酷暑。
明後日から夏休みが始まるから今日で1学期の授業は終わり。
明日は大掃除と終業式をしたらすぐに帰れる。
みんなやっぱり嬉しいのか、ちょっと浮ついている気もする。
俺たち6人だって一緒だ。
森本「なぁなぁ、みんなで海行かね?」
高地「さすがに海は無理じゃね?」
ジェシー「なんでよこーちーー、俺も行きたい」
高地「これ見て、ここに書いてる」
こーちが見せてきた学校からのプリントに
【注意事項 海や山などへ行く時は必ず保護者と行く事。生徒のみでは行かない。】
とデカデカと書かれていた。
森本「まじかよー、えー、、じゃプールは?」
京本「プールならいいんじゃない?」
ジェシー「いいじゃん!行こ行こ!」
高地「いつにするー?」
そんな会話をしている傍で俺と樹は違う話をしていた。
田中「なぁ北斗、Aがさ、本返したいって言ってたんだけど」
「っんえ!」
田中「何その声笑」
「ごめ、ん、、お茶変なとこ入った...」
田中「大丈夫かよ」
「 大丈夫...んで?Aちゃんがなんだって?」
田中「だから、この前借りた本読み終わったから返したいんだってさ」
「あぁ、あの本のことね」
普通に答えたつもりだけど内心、「やったぞ松村!きたぞ松村!」って自分で自分に言ってしまったわけですよ。はい。
それからいろいろ樹と話して、Aちゃんの都合のいい日を聞いてもらって俺が家に取りに行くのがいいんじゃないかということになった。
京本「2人とも、みんなでプール行くらしいけどいつなら予定空いてる?」
田中「え!プール行くの?いつ?行きたい!」
「だから、いつ空いてる?って聞いているんでしょうが」
波乱?な夏休みがもうすぐ始まる。
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作者名:Hana | 作成日時:2023年12月6日 3時