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とりあえずひと段落して落ち着いて、あとはプレゼントを渡して終わりなんだけどなんて言って渡したらいいのか分からなくてずっとそわそわして落ち着かない。
でもそんな私の性格と正反対なのが樹だからあっさり持ってきて「はい、プレゼント」って渡してくれた。
その勢いで私も渡せたけどなんか気が抜けると言うか、ほっとしたと言うか。
プレゼントを何にするかも結構前から悩んでいた。
去年は学校でも使えるようにと思ってフェイスタオルにしたけど、それは今でも使ってくれてるみたいでなんだか嬉しい。
今年はどうしようかなと思っていたけどなかなか決まらず、入院中に樹と一緒に勉強をしていた時にふと樹が『新しい筆箱欲しいな〜 』って言っていたから、筆箱に決まった。
昨日、お母さんと一緒に近くのショッピングモールに行って買ってきた。
喜んでくれるか不安だったけど
樹「俺が欲しいって言ってたの覚えてたの!?ってか俺の好きな色だし。月曜から持ってくわ、ありがとう!」
って言ってすごく喜んでくれたみたいで安心した。
樹からのプレゼントは学校にも持って行けそうな花柄の可愛らしいトートバッグだった。
樹曰く、『体操服とかこれから夏だからタオルとか水筒とか荷物増えるから入れたりできるように』ってことで選んでくれたみたい。
ちょうどこの前お母さんと話したばっかりだったから驚いたけどすごく可愛いデザインで私好み!って感じがしてすぐにお気に入りになった。
樹がお母さんに私が欲しいものを相談していた事を家に帰ってから教えてくれた。
樹は口止めしたらしいけど黙っとけなかったらしい。
『大事にしなさいよ』って言われたけど言われなくても大事にするもんね!ってちょっとムキになってしまった。
樹もプレゼント大事にしてくれたらいいな...
月曜日
松村「樹、こんな筆箱持ってたっけ?」
田中「あー、Aにもらった〜」
松村「あー」
森本「いいな〜、俺も「それはない!!」」
森本「えぇ〜」
高地「慎太郎ドンマイ」
森本「こーちーーー泣」
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作者名:Hana | 作成日時:2023年12月6日 3時