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6月16日 俺とAの誕生日会の日
15日が俺、17日がAの誕生日だから間の16日に誕生日会をするのが毎年の恒例になっている。今年は俺の家。
Aと今みたいに喋れるようになる前は会ってもAは兄ちゃんの後ろに隠れてるし、話なんてすることはほっとんどなかった。
毎年誕生日会の日は俺と兄ちゃんとAの兄ちゃんが遊んでて、ママとAとAのお母さんは準備してって別々で行動するから自然とそうなってたんだと思う。
でもあの日を境に仲良くなって喋れるようになったから今は昔と全然違う。
なんならママ達が1番驚いていた。
プレゼントもママが準備したのを渡していたけど自分で選ぶようになったし、飾り付けも2人で一緒にやるようになった。
Aが入院している年は病室にプレゼントとケーキを持っていって簡単にやっていたけど久しぶりに今年はうちでできることになってすごく楽しみにしているらしい。
今年は土曜日だったからちょっと早めに集まって準備して夕方からやろうってことになった。
あ、来た
ママ「樹ー！玄関出てー」
玄関のチャイムが鳴った瞬間玄関に向かって歩いていたのでキッチンにいるママの声は遠くから聞こえた。
「はーーい」
A母「こんにちは〜」
「こんにちは」
A「樹！」
「よ、A」
A「久しぶり〜」
「あ、入ってください」
A母「樹くんありがとう。お邪魔します〜」
A「お邪魔します」
リビングに移動してママとAのお母さんは2人で話し出したからAと2人になった。
「久しぶりだな」
A「そんなでもなくない？」
「結構会ってなかったぞ？」
A「会いすぎてたんだって」
「学校どう？楽しい？」
A「楽しいよ、みんな優しいし、休み時間も楽しい」
「そっか。」
ママ「樹〜、Aちゃん〜、飾り付けよろしく〜」
「分かった〜」
A「わかりました〜」
話もそこそこに飾り付けを始めたけど、風船を膨らましたら『Merry Christmas』って書いていたり、ガーランドを吊るそうとしたら『Happy holiday』って書いてあってそもそもクリスマス用の飾りを持ってきていたらしくて2人してツボってわいわい笑いながらなんとか完成。
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作者名：Hana | 作成日時：2023年12月6日 3時
