21 -Juri- ページ21
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13時25分
13時半ぐらいに着くかなって伝えてあったのでちょうど良い時間。
いつも行く病院なのに5人が居るからなのか、いつもとは違うことをしている気分。
いつも通る道、いつも乗るエレベーター、いつも挨拶するナースステーション、慣れてるはずなのになんか変。
ここに来る前にみんなにはもう一度"Aに何かあったらすぐ帰ること"を伝えておいた。
みんな分かってると思うけど一応ね、一応。
Aの部屋の前に着いて俺が1番に入ることになった。
そう言えば母さんと初めて来た時は母さんの後ろに着いて行ってたよな。
「じゃ、入るぞー」
5人 (頷く)
ノックをして入るとベッドに座ってこっちをみるAと目が合った。
「Aやっほ〜、みんな連れてきたよ〜」
A「あ、樹!あ、皆さんこんにちは」
高地「こんにちは〜」
ジェシー「どーもー」
慎太郎「こんにちはー!」
松村「Aちゃん、久しぶり」
京本「Aちゃんこんにちは」
みんなでベッドを囲むスタイルで真ん中にAがいる感じ。
それからもういろんな話して、もちろん自己紹介も。
買ってきたお菓子を渡して、みかんは食べきれないからってみんなひとつづつ食べた。それでも余ってたから家族にも渡して!なんて言ったり。
北斗と大我を紹介した時も人見知りするよなーって思ってたけど、昔に比べたら全然しなくなってて、大きくなったんだな〜より、寂しいな〜が先に来るぐらい俺はAに惹かれていたんだと思う。
でも当然この時はその気持ちに気づいていない。
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作者名:Hana | 作成日時:2023年12月6日 3時