15 -Hokuto- ページ15
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4年生の2学期
新学期が始まる1日目
学校に行ったら夏休みの宿題はやったか、自由研究は何にしたのか、感想文はもうやりたくないだのクラスメイトみんな同じような話題で盛り上がっていた。
俺たちも同じ。
始業式が終わってクラスに戻ったら宿題を集めて大掃除が終わったら帰る準備。
荷物を準備して今日は一緒に帰れるのかを樹に聞きに行こう、と思ったら樹が先にやってきた。
田中「あのさ、ちょっと一緒に来て欲しいところあるんだけど」
京本「え？どこ？」
「どうした？もしかして怒られるやつ？」
田中「ちげーよ」
樹の反応的に怒られるわけではなさそうだからとりあえず安心。
とりあえず先に行く樹についていくと着いた先は3年生のクラスだった。
「あ、もしかして...」
京本「え？北斗分かったの？」
「一個下の学年ってことはあれじゃね？樹の幼馴染...？」
田中「ピンポーン！ちょっと待ってて」
田中「Aーーー！来たぞー！」
A「あ、樹！ちょっと待ってて！今行くから！」
田中「よ！」
A「わざわざ来なくても...」
田中「いや、Aのお母さんにも今日だけは絶対帰り一緒に帰ってきてって言われてるから」
A「そうなんだ...って樹、この人たちは...？」
松村・京本「こんにちは」
田中「俺の友達、北斗と大我。こっちはA」
A「初めまして...」
明らかに樹の後ろに隠れたくて一歩下がったのが分かった。
田中「大丈夫、怖くないから。2人とも良いやつなんだぜ？ちょっと北斗は怒ってる？って思う時あるけど」
京本「分かる分かる」
「は？やめて？」
A「ふふっ」
田中「あ、今の面白かった？とりあえず友達紹介したくてさ」
A「......よろしくお願いします。」
「よろしく」
京本「よろしくね」
正直ぶっちゃけるとすげー可愛かった。"年下"だから当たり前なのかもしれないけど、なんだろな、樹が守りたくなる気持ちも少し分かる気がした。
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作者名：Hana | 作成日時：2023年12月6日 3時
