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時計を見たら15時30分
いつも樹は15時40分くらいに病院に来る。
もうそろそろかなーって来る日は毎回落ち着かない。
コンコンッ
田中「A〜」
「......」
田中「おーい、Aちゃーん」
「......ふふ」
田中「あー居ないんだー、じゃあ仕方ないなぁー、秋山さんからテスト頑張ってたって聞いてAが1番好きなお菓子持ってきたんだけどなー、居ないなら俺が食べるしかな...」
「居る!居るから!食べないで!!」
田中「必死すぎ」
驚かせようと布団に包まってたら予想外のこと言い出して飛んで出てきてしまった。
「樹の事、びっくりさせたくて...ごめんなさい。」
田中「大丈夫、怒ってないよ」
「ほんと?」
田中「ほんとだから!それよりこれ。テストお疲れ様!」
「ありがと!やったー!一番好きなやつ!」
田中「知ってる、だから買ってきた」
「見て?88点と90点!凄い?」
樹「凄いよ!さすがA」
樹にはなんでもお見通しなのか話していないのに好きなものをプレゼントしてくれるからすごいと思う。
「あ、あのね。前に言ってた樹のお友達がくるって話ね、一様秋山さんに聞いてみたらいいよって!だからみんなにも伝えて?」
樹「あぁ!おっけー、んじゃ明日学校で伝える。ありがとな!でもほんとに無理だけはするなよ。」
「うん!分かってる!」
樹はいつも私のことを1番?に考えてくれてると思う。
優しい。頼れる友達って感じ。
お兄ちゃんには敵わないからね笑
そういえば来月誕生日だ...
今年はプレゼントどうしようかな?......
私が樹の事を意識し出したのは何年も先の話。この時はまだ小さかったからね。
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作者名:Hana | 作成日時:2023年12月6日 3時