.・*.・*.・* 7 ページ7
「ただいまー。」
「おかえり。」
今日は家の鍵が開いてると思ったら、お母さんがもう帰ってきていた。
「お母さん、今日は仕事が早くて良かったね!」
「...えぇ。」
「...?」
なんだか、元気がない。
何かあったのかな。
「どうしたの?」
お母さんに聞いてみる。
「疲れてるんだったら私、何か手伝うよ。」
いつも私のために働いてて、疲れるよ...
「大丈夫よ...」
「うん。でも...」
きっと無理してるんだろうな...
「奈菜。」
「何...」
お母さんは私の肩に手をおいて、目線を合わせてくる。
「ど、どうかしたの...?」
「奈菜が言ってた、学校に来るのを待っててくれた人って、健人よね..?」
「そうだけど...」
私の言葉を聞いたお母さんは、少し涙目になって下を向いた。
「!?」
私はそんなお母さんにびっくりする。
「な、に...?」
「...つらいけど、ちゃんと聞いて。」
もう、嫌な予感しかしない。
「......健人くんはね、もう...ーーー」
16人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:TTR | 作成日時:2017年12月9日 10時