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『…』
赤面状態のAさん。
樹｢…はは笑｣
｢ドキドキ、した？｣
『こ、こういうこと、』
『なんのためらいもなくやるの？』
｢んー｣
｢前まではそうでした｣
｢でも今は、｣
｢Aさんの時は…ちがう｣
『…』
『わ、わかった』
『い、一旦離れて…』
そしてなんだか気まずい空気のまま、
洋服屋を出た2人。
何だかんだありながらも、
ちゃんとワンピースを着たAさん。
ワンピースのせいなのか、
Aさんを直視しない樹。
『次、どうするの？』
樹｢海、行きましょ｣
さり気なくAさんの手を握り歩き出す。
周りはビーチバレーをしている人達や、
賑やかな声が聞こえてくる。
そしてなにより。。。
異常に多いカップル。
『さすが海…』
つい、声に出ていた。
砂浜に座り、
穏やかに流れるキラキラした海を眺める2人。
樹｢今度は、出張でじゃない理由で｣
｢またここにAさんと来たいです｣
『…さぁ？』
『それはどうでしょうか笑』
樹｢俺けっこー本気ですから｣
『…』
Aさんが、
どんな反応すればいいかわからなくなった時。
女性｢え？あれ樹じゃね？｣
女性｢まじで？！｣
女性｢うわー！久々！｣
3人の水着を着た女性がやってくる。
女性｢樹！覚えてる？｣
樹｢、、誰？｣
女性｢ひどーい！忘れたの？！｣
女性｢夜によく遊んだじゃんー｣
女性｢遊んだというかもうあれは依存だったけど笑｣
自分だけ取り残されているこの空間と、
会話に耐えられないあなた。
女性｢え、なに？この子誰？｣
鋭い視線であなたを見る。
女性｢彼女？｣
女性｢彼女ではないっしょ、
樹っていつも色んな女の子といるからね｣
女性｢余計なお世話かもですけど、
樹ならやめておいた方がいいですよ｣
『…』
わかっている。
ただ、忘れていただけ。
"私だけ"なんて、無い。
特別なんてないってわかっているのに、。
涙が溢れてくる。
その場から立ち去るあなた。
樹｢A！待て！！｣
女性｢樹、また遊ぼうよー｣
あなたを追いかけようとする樹の腕を掴む女性。
樹｢さわんじゃねぇよブス！｣
女性の手を振り払いら走り出す樹。
樹の目には、Aさんしか見えていません。
"失いたくない"その一心で走りました。
樹はAさんに追いつき、
Aさんの手首を掴みました。
ゆっくりと振り向いたAさんの頬には、涙の跡が。
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Kakityann(プロフ) - まといさん» ええ…！とても嬉しいです♡最後までご覧いただきありがとうございました！ (2022年12月10日 10時) (
レス) id: 33c9d37b4c (このIDを非表示/違反報告)
まとい(プロフ) - 最高でした……ストーリー早くて読みやすくて……今まで見てきた中で一番いい小説でした！ (2022年12月9日 23時) (レス) @page20 id: 0d3bb14795 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kakityann | 作成日時：2022年12月4日 15時
