3 ページ11
樹「なぁ、、、また、遊ばね?」
『…』
『ごめん、それは無理だわ』
Aさんは樹のネクタイを引っ張り顔を近づけた。
『私のこと、本気で好きでもないのに』
樹「好きだけど」
キリッとした目で樹を見つめるAさん。
『女の子たちからずっと連絡来てるよね、』
『お店でも職場でもどこでも』
そして樹のネクタイを掴んだまま、
今度はAさんが樹を押し倒した。
『やっぱり変わらないね、』
樹「…」
『って、ごめん』
ネクタイを掴む手を外し、立ち上がった。
『お酒、飲みすぎたね』
『今日はありがとう』
『お金、ここ置いとくね』
そう言って颯爽と立ち去っていくAさん。
樹は何も言葉を発しないまま、
胸に手を当てていた。
樹「…」
樹「"遊ばね"って、、」
「なんでそんな言葉しか出てこないんだよ」
本音とは違う自分の言動に、
樹「はぁ…」
ため息を着きながら立ち上がった。
樹に流されなかった自分に成長を感じ、
颯爽と帰っていくAさん。
すると後ろから、
「A!!!」
あなたの名前を呼ぶ声がします。
振り返るとそこには、
肩で息をしながら、
一生懸命あなたを追いかけてきた北斗がいました。
北斗「お前まじで、、まじでさあ、、」
乱れた呼吸を整える気もなく話し続ける北斗。
北斗「居酒屋行ってもお前も樹もいねぇし、、」
「まじで…」
「心配になったから…」
『大丈夫だけど?』
少し微笑みながら返すAさん。
『私そんなによゎ…』
北斗「弱いだろって」
声を荒げる北斗。
北斗「まあ、、」
「何もされてないから良かったけど」
「とりあえず、気をつけて帰れよ」
そう言い残しAさんに背を向ける北斗。
ですが実は、
一心不乱になりながらAさんを探した自分に、
なにかを感じていました。
187人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Kakityann(プロフ) - まといさん» ええ…!とても嬉しいです♡最後までご覧いただきありがとうございました! (2022年12月10日 10時) (レス) id: 33c9d37b4c (このIDを非表示/違反報告)
まとい(プロフ) - 最高でした……ストーリー早くて読みやすくて……今まで見てきた中で一番いい小説でした! (2022年12月9日 23時) (レス) @page20 id: 0d3bb14795 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Kakityann | 作成日時:2022年12月4日 15時