55.見せて ページ5
『……。』
部屋に入り、ふ、とため息を吐く。
そんなに分かりやすかっただろうかと悩みつつも、少し雑にショッピを遠ざけてしまったことへの後悔を感じていた。
『……じゃあどうしたら良いんだよ…、』
頭の中がグチャグチャにかき混ぜられているみたいに、思考が行き止まって先が見えない。
『……ｯ、嗚呼もう、』
無意識に目から溢れた泪。自分が精神的に追い込まれていることが分かる。
tn「………Aにいさん、」
不意に、トントンの声がした。
声がしたほうを見ると、トントンが心配そうに眉を下げて此方を見ていた。
『…トントン、』
トントンは俺のソバまで来ると、俺よりも小さい腕を俺の腰に回した。
tn「…、」
そのまま、トントンは小さな声で呟くように続ける。
tn「…兄さんは、兄さんやで、」
トントンは背伸びをして、その俺よりも一回り小さな手で俺の泪を拭う。
tn「..兄さんのグチャグチャしたとこ、僕は知りたい。僕のグチャグチャしたとこは、兄さんが知っとるやろ…？やから、兄さんも誰かと分け合ったら良い…と思うんよ、」
トントンは俺に抱きついたまま、言葉を探すように目線を下げた。
tn「…兄さんが、一人で戦う必要は無いんやで、」
そう言ったトントンは、俺に屈んでほしいと頼んでくる。
訳も分からぬまま、頼まれたようにトントンの目線まで屈めば、トントンは恥ずかしそうに少し躊躇った後に、俺の額にキスをした。
tn「…幸せになれるおまじない、やで」
にひ、と、頬を赤らめながらも悪戯に成功したような無邪気な笑顔を見せるトントンに、少しだけ救われたのは、俺だけの秘密＿＿。
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( ・ω・) - 今までお疲れ様でした！！悲しいし寂しいけど沢山読んでて楽しめる話を読ませてくれて有り難う御座いました。 (2020年2月27日 20時) (
レス) id: aa3be13e80 (このIDを非表示/違反報告)
まおまお - そうですか、、悲しいけど今まで楽しめるお話を提供していただきとても感謝してますありがとうございました (2020年2月25日 1時) (レス) id: bc0445e631 (このIDを非表示/違反報告)
瑠蒼ﾁｬﾝ(プロフ) - ここまでお疲れ様でした。この作品が見てなくなるのは少し寂しいですね。主様も主様の書く小説も大好きで更新待ち遠しいくらいでした。たまに、迷惑をかける害悪さんが居て占ツク降りる方多いんですよね。とてもいい作品を読ませていただきありがとうございました。 (2020年2月20日 23時) (レス) id: cdfbca5434 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - この作品見れなくなっちゃうのか...すごく大好きで、更新されるとテンションがおかしくなるくらい嬉しかったので残念です... (2020年2月19日 20時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
のさん - 塩酸カリさん» ﾊｯ!はしかに！てゆうことはknはsn？(失礼しやした (2019年12月26日 1時) (レス) id: cd9f2283b5 (このIDを非表示/違反報告)
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