第4話 ページ4
まぁその時は動揺はしていたけどただの同姓同名だよね!と思うことにした。
その会話から1時間後にお母さんの陣痛がはじまった。
尋常じゃないくらい痛がっていて見てるこっちが泣きそうになった。
お母さんとお父さんが分娩室に入り私は別室で待っていた。
何時間かたったころ突然「おぎゃー」という赤ちゃんの泣き声が聞こえた。
私ははっとなり顔を上げると分娩室のドアが空いたため中に入った。
ベッドの上には汗にまみれながらも笑顔のお母さんと子どもの私から見ても小さい弟がいた。
側にはすごく穏やかな顔のお父さん。
母「ほらA見てごらん。あなたの弟よ。抱っこしてみる?」
私は頷き生まれてまもない弟を抱っこさせてもらった。
生まれたばかりでまだ目もあいていなかったけど、抱っこした瞬間に泣き声がやみ少しだけ笑っていた。
それを見た瞬間私はこの子はあの宏規くんだと確信し涙がこみ上げてきてしまった。
思わず泣いてしまった私を見てお母さんは優しく
母「あらあら。」
といいながら撫でてくれた。
私はその時心の中で
(私があなたのお姉ちゃんだよ。これから私があなたを守るからね。よろしくね宏規。)
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作者名:ドナルド | 作成日時:2018年9月6日 22時