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硝子が出て行ってしばらくすると、夜蛾先生が教室に入ってきた。


夜蛾先生に急な任務が入り、午後から自習になると、Aは早々と自分の荷物を片付けると、教室を出ていこうとした。


『……A……どこに行くつもりだい?……』


思わず、私はAを呼び止めた。


もう少し二人で居たいと思う反面、早くAを自室に帰らせ少しでも寝せた方が良いのでは無いかという気持ちもあった。


しかし、そんな私の思いとは裏腹に教室の入口で私の方を振り向いたAは無表情のまま


「先生も居ないなら、自習なんてどこでしても同じでしょ?自分の部屋に戻んの……」


と冷たく言った。


ズキンと痛む心に、私は思わず胸をおさえた。


それでも、私はすぐに自分の荷物をまとめて、Aを追いかけた。


それでも、ひとりで帰れると一度は突き放されたけど、私も引くわけには行かないと、強引にAを部屋まで送り届けた。


『あぁ……そうだ……今日の夜、一度様子を見にくるからね?硝子に夜帰って来れないから、Aの様子をみにいって欲しいと頼まれたんだ。』


帰りに私がそういえば、Aはポカンとした顔をして私の事をみていた。


私はそんなAを置いて、自分も自室へと帰った。


『………ふふっ……それにしても……』


それにしても……ポカンとした顔をしたAを思い出し、思わず笑みがこぼれる。


そんな表情の彼女でさえ、可愛いと……愛おしいと思う自分も末期だと思う。


きっと……私がAに対してこんな感情を持っているなんて、彼女は夢にも思わないだろう……。





『…………好きだ…………』





私の思わずこぼした言葉は静寂な部屋に消えたのだった。






・→←私とあの子



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咲夜(プロフ) - adjさん» 遅くなりました!教えてくれてありがとうございます!フラグ消しました! (2022年4月26日 20時) (レス) id: 2a2ca48ccf (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 誰かさん» 遅くなりました!教えてくれてありがとうございます! (2022年4月26日 20時) (レス) id: 2a2ca48ccf (このIDを非表示/違反報告)
誰か - オリ〇ナル〇ラグついてますよ! (2022年4月25日 12時) (レス) id: 3a07125cde (このIDを非表示/違反報告)
adj - オリフラついてますよ! (2022年4月25日 7時) (レス) @page2 id: 42c6964bfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲夜 | 作成日時:2022年4月17日 23時

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