・ ページ37
・
お酒もそこそこに時間もいい時間になって、私達は解散する事になった。
灰原は住んでいる所が私達と反対方向の為タクシーを捕まえて帰って行った。
私と七海はまだ電車も出ているからと、最寄りの駅へ歩いて向かう。
『……にしても……まさか七海が呪術師に復帰するとはねぇ…』
私がそう言えば、七海は眼鏡をクイッとあげて
七「労働も呪術師もクソでした、同じクソならより適正がある方を選んだまでです」
『……いや……七海の入社した証券会社がたまたまクソだっただけだけどね……まぁそのおかげで今の彼女と出会ったんでしょ?』
七「…はい…彼女には私が呪術師である事も伝えています」
『……そっか……理解ある人で良かったねぇ……』
七「……はい……」
私は駅に着くまでの間、七海と雑談をしながら歩いた。
夏「……A?」
ふと自分の名前を呼ばれて振り向けば、ショックを受けた様な顔をした傑が立っていた。
『あぁ傑!お疲れ様!任務帰り?』
私がそう尋ねれば、傑はまぁ…と返事をして七海に、視線を送る。
七海は至極めんどくさいと言った顔をして
七「Aさん……お先に失礼します…」
と言って、さっさと帰って行った。
『……?なんだ七海のやつ……変なの……』
私はそんな七海の態度に疑問を持ちながらも、傑と一緒に帰ろうと傑の方をみた。
『……傑?』
しかし、傑は七海の消えていった方角を今にも人を殺めそうな殺気の混じった目で見ていた。
しばらくみない傑の表情にコチラまで肝が冷えた。
傑になんて声をかけようかと悩んでいれば、傑は私の手を引き歩き出した。
『ちょっ!傑?!』
私の歩く速度などお構い無しにグングンと進む傑の歩幅に、私はついて行くために小走りになる。
傑はそんなこともお構い無しで、駅まで行くと、電車には乗らずタクシーを拾った。
そして、タクシーに私を詰め込むと、自分もタクシーに乗り込んだ。
タクシーの移動中も無言の傑に、タクシーの運転手さんが心配そうに私の様子をチラチラと確認する。
『すみません……うちの主人…お酒飲み過ぎてしまったみたいで……』
と傑のフォローを入れれば、安心した様にタクシーを運転する運転手さん。
自宅マンションに着くと、傑は支払いを済ませ、また私の手を引いた。
しかし、今度は私の歩幅に合わせて歩いてくれている。
……機嫌直った?
・
90人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲夜(プロフ) - adjさん» 遅くなりました!教えてくれてありがとうございます!フラグ消しました! (2022年4月26日 20時) (レス) id: 2a2ca48ccf (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 誰かさん» 遅くなりました!教えてくれてありがとうございます! (2022年4月26日 20時) (レス) id: 2a2ca48ccf (このIDを非表示/違反報告)
誰か - オリ〇ナル〇ラグついてますよ! (2022年4月25日 12時) (レス) id: 3a07125cde (このIDを非表示/違反報告)
adj - オリフラついてますよ! (2022年4月25日 7時) (レス) @page2 id: 42c6964bfa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:咲夜 | 作成日時:2022年4月17日 23時