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ただ、助けてのひとことを言うだけでも凄く苦しい……。
私は夏油の服をギュッと握り締めて、どうにか脳に酸素を送ろうと呼吸をしようとする。
しかし、深く呼吸をしようとすればする程に、上手く呼吸が出来なくなる。
………あれ？………呼吸ってどうやってするんだっけ？
呼吸の仕方が分からなくなってパニックになる。
夏油は、そんな私をみてすまないと謝ると私に口づけをする。
そして、夏油は10秒感覚くらいで私に息を送る。
何度か夏油から人工呼吸の様な事をされれば、少しずつ呼吸が楽になった。
夏「軽い過呼吸だね」
私の背中をぽんぽんとあやす様に撫でながら、夏油はそういった。
『……ほんと……雑魚にも程がある……』
全てに置いて、私は劣った欠落品の様だ。
私は、自分が情けなくて……情けなくて……涙が止まらなくなった。
夏「A……君は強いよ……誰かと比べる必要なんて無いんだよ……君の強さに救われた人間を私は良く知っている……」
『…え？』
最初はただの同情から出た言葉だと思った。
だけど、夏油の表情をみて、その言葉は同情からの言葉では無いことを理解した。
夏「Aは、私の思想が嫌いだったろ？弱者生存、弱きを助け強きをくじく。呪術は弱者(非術師)を守るためにあるって言う私の思想」
………バレてたんだ………
まだ酸素が行き渡らず、少し頭痛のするのを我慢しながら、私は首を縦に振り、素直に夏油の質問に肯定を示した。
夏「最初はこの思想が正しいと思っていたんだ。だけど、私はその思想が傲慢だった事に気付かされた。天元様指名の任務に失敗して、痛いほどにその思想が間違いだった事に気付かされた。それから正直、目標も信念も失って、非術師が憎く思う事もあった。そんな時に、一緒に行った任務先でAに言われたんだ。なにウジウジ悩んでるか知らないけど、夏油らしくない。そんなすぐに見失う信念なら持たない方がマシだって」
『……生意気なやつだね』
夏「ふふっ…自分の事だろ？Aそう言って、口直しって私にパイン味の飴をくれただろ？Aは強いよ…自分だけじゃなくて、周りにも気を使える。なかなか出来ることじゃないよ。」
『夏油が私の事好きになったのって割と最近？』
はっきりしてきた意識の中で私がそう言うと
夏「……私の気持ち気づいていたんだね？まぁ、決定的な出来事が最近なだけで、Aを気になっていたのは去年からだよ」
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咲夜(プロフ) - adjさん» 遅くなりました！教えてくれてありがとうございます！フラグ消しました！ (2022年4月26日 20時) (
レス) id: 2a2ca48ccf (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 誰かさん» 遅くなりました！教えてくれてありがとうございます！ (2022年4月26日 20時) (レス) id: 2a2ca48ccf (このIDを非表示/違反報告)
誰か - オリ〇ナル〇ラグついてますよ！ (2022年4月25日 12時) (レス) id: 3a07125cde (このIDを非表示/違反報告)
adj - オリフラついてますよ！ (2022年4月25日 7時) (レス) @page2 id: 42c6964bfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲夜 | 作成日時：2022年4月17日 23時
